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なでしこ、アジア杯初制覇…岩清水が2戦連続決勝弾、豪に完封勝利

2014.05.26

前半、先制点を決めた岩清水 [写真]=Getty Images

 AFC女子アジアカップ ベトナム2014の決勝が25日に行われ、なでしこジャパンとオーストラリア女子代表が対戦した。

 グループリーグ初戦で対戦した両者は、オーストラリアが2点を先行し、なでしこが追いつきドローで終えていた。なでしこは大会初優勝、オーストラリアは大会連覇を狙う一戦となった。

 なでしこは開始30秒、自陣ペナルティエリア内にスルーパスが送られると、オーストラリアのカーに、うまく体を入れ替えられ、GKと1対1の状況とされたが、シュートは枠の上へ越えた。序盤から押し込まれるなでしこも15分、宮間あやのFKからゴール前で混戦となり、最後は高瀬愛実がオーバーヘッドシュートを打つが、威力なくGKの手に収まった。

 なでしこは徐々にペースを掴むと28分、左CKをショートコーナーで再開すると、宇津木瑠美がクロスを送る。ファーサイドのゴールラインぎりぎりに送られたボールに、岩清水梓がヘディングで合わせると、競り合った相手DFに当たり、ボールはゴールの中へ。準決勝の中国戦で延長終了間際に貴重な決勝点を挙げた岩清水の2試合連続ゴールで、なでしこが先制する。

 33分には川澄奈穂美の左クロスに高瀬が左足のボレーうまく合わせたが、GKの正面だった。序盤こそ、DFラインのミスなどからピンチを迎えたなでしこだが、中盤以降はペースを握って前半を終える。

 後半に入り両チームともアグレッシブな姿勢を示し、ゴール前での場面を作る。オーストラリアがペースを掴むようになった67分、なでしこは澤穂希と交代で入った菅澤優衣香がペナルティエリアでうまくボールを受け、ゴール正面GKと1対1の状況で強烈なシュートを放ったが、クロスバーに阻まれる。

 1分後にはオーストラリアが右サイドからのクロスを中央で合わせ、ネットを揺らしたが、オフサイドでノーゴールに。直後にもペナルティエリア内左に侵入したデバナのシュートがGK福元美穂の脇を抜け、ゴールに向かったが、カバーに入った川村優理が掻き出した。

 終盤オーストラリアは同点を目指して攻め込むが、なでしこ守備陣もGK福元を筆頭に体を張って防ぐ。試合はそのまま終了し、1-0でなでしこが勝利した。

 なでしこは1975年にアジア女子サッカー連盟がアジア女子選手権として開催して以来、18大会目にして初の優勝を飾った。また、2015年の女子ワールドカップ出場権も手にしており、同大会では連覇が懸る。

【スコア】
なでしこジャパン 1-0 オーストラリア女子代表

【得点者】
1-0 28分 岩清水梓(なでしこジャパン

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