2点目を決めた大儀見優季(中央)[写真]=Getty Images
アルガルベカップ2015の9位/10位決定戦が11日に行われ、なでしこジャパンはアイスランド女子代表と対戦した。
同大会初優勝を目指していたなでしこジャパンは、4日にデンマーク女子代表と対戦し1-2で初戦を落としたが、6日に行われたポルトガル女子代表戦は3-0で勝利。しかし、9日に行われたフランス女子代表との対戦は1-3で敗れ、勝ち点3で終えていた。
東日本大震災から4年が経過した同日、両代表選手がピッチで黙とうを捧げ、試合に臨んだ。立ち上がりは互いに静かな内容となり、20分を過ぎたころから、なでしこがシュートで終える場面が増える。21分、高瀬愛実がゴール左やや遠目の位置からミドルシュートを放ったが、これはGK正面に飛んでしまう。直後、ペナルティエリア中央の永里亜紗乃からパスを受けた有吉佐織が左サイド深いところから狙ったが、相手GKに阻まれた。
対するアイスランドは32分、左サイドのファンディースがファーサイドへクロスを供給。ラケルがヘディングで合わせようとするが、ここは有吉が体を寄せて阻止した。すると、なでしこに得点のチャンスが訪れる。40分、エリア内から上尾野辺めぐみが放ったシュートは惜しくも左ゴールポストに直撃。ゴール前、混戦の中からこぼれたボールに反応した永里が相手選手をかわしながらシュートを放ったが、得点には至らず。そのままスコアレスで前半を終える。
なでしこは後半開始から大儀見優季、宮間あや、宇津木瑠美を投入すると、早速、その3選手が試合を動かす。47分、左サイド深い位置から宇津木がマイナスのクロスを入れると、エリア内の宮間が右足シュート。ボールはゴール右に突き刺さり、先制点を奪った。59分には左クロスに走り込んだ宮間が相手GKの正面でボールに触ると、最後は詰めていた大儀見が押し込み追加点。なでしこがリードを広げた。
その後も追加点を奪いにいったなでしこだったが、ゴールを割ることはできず。2-0で勝利を収め、9位でアルガルベカップを終えた。なでしこは5月に国際親善試合を行い、6月に連覇を懸けて女子ワールドカップに臨む。
【スコア】
なでしこジャパン 2-0 アイスランド女子代表