開幕戦でハットトリックの活躍だったカメルーンFWエンガナムット [写真]=FIFA via Getty Images
文=江橋よしのり
カナダで開催中のFIFA女子ワールドカップ2015に出場しているなでしこジャパンは、日本時間13日11時から、グループリーグ第2戦を行う。
対戦相手となるカメルーンはW杯初出場。中盤を使う意識が徹底されたチームで、ボランチのフジョとヤンゴがポゼッションの中心を担う。そしてボランチからサイドに展開して相手を崩すスタイルは、初戦で対戦したエクアドルと比較しても、完成度の違いが明らかだった。エクアドル戦は6-0で圧勝したが、そのうち1人で3点をたたき出したFWの17番エンガナムットは、最も注意すべきプレーヤーだ。
エンガナムットをマークすることが予想されるDF岩清水梓は、「明日の試合は、相手のスピードが脅威になると思います。17番の選手がだいぶ目立っていたので、自由にさせないようにしたいです」と対策を語った。
岩清水はさらに、カメルーンが6得点中3点をPKで挙げたことについて、「ペナルティエリアに入る前のところで、相手の攻撃を未然に防ぎたい。エリアに進入された場合は、足を出すと独特のリズム、独特のドリブルになかなか対応できなくなるシーンも出てくるかもしれません。不用意なファウルは避けて、人数をかけて守りたいです」と、冷静に対処するイメージを明かした。
また佐々木則夫監督は、カメルーン戦のポイントを「前半のうちに流れの中からゴールを仕留めること」と明言。「ボールをどんどん左右に動かしながら展開すること、遠目からもシュートを打つことを強く意識させています。クロスからでも、高さで対応できる選手を明日はスタートから使っていこうと思っています」との発言から、FWは大儀見優季と菅澤優衣香の先発が予想される。