エクアドル戦で先発濃厚な福元 [写真]=金子悟
文=馬見新拓郎
日本時間15日午前、なでしこジャパンはFIFA女子ワールドカップ・グループリーグ第3戦、エクアドル戦の試合会場となるウィニペグスタジアムで公式練習を行った。
すでに決勝トーナメント進出を決めている日本の佐々木則夫監督は、1位通過を懸けた2日後のエクアドル戦で、GK福元美穂を起用することを明言。GLの3試合で3人のGKを使い分ける異例の戦略が功を奏するのか、注目が集まっている。
日本はこれまで、相手のキープレーヤーに自由な攻撃を許す時間があり、守備面の改善が求められているが、経験豊富な『フクちゃん』は、いたって普段通り。
ゲーム中心のメニューをこなしたと見られる約60分間の練習後には、涼しい顔で「相手の1トップを中心に注意しながら、カウンターにも気を配り、攻撃の芽を潰すような守り方をしたい」と落ち着いて話した。
4年前のドイツ大会は、引退したGK山郷のぞみ、福元、そして海堀あゆみの3人で何度もミーティングを重ねて優勝を勝ち取った。今大会の海堀、福元、山根恵里奈の3人もGKミーティングをしており、この3人はよきライバルでありながら、よきサポート役でもある。
山郷さんから背番号1を引き継いで今大会初出場を迎える福元は、「時間帯によっては我慢しないといけない時間もあると思う。チーム全体で準備をして、無失点で抑えたい」と、冷静にGL1位通過を誓った。