中国戦でゴールを喜ぶなでしこの選手たち [写真]=兼子愼一郎
EAFF女子東アジアカップ2015の最終戦が8日に行われ、なでしこジャパンと中国女子代表が対戦した。
準優勝に終わったFIFA女子ワールドカップ・カナダ2015から大半のメンバーを変更し、若手主体で東アジアカップに臨んだなでしこ。北朝鮮、韓国に連敗を喫し最終戦に臨む。対戦相手は同じく2連敗の開催国・中国。優勝の可能性はすでにないものの、最終戦で勝利を収め、3連敗を避けたいところ。
なでしこは、GK山下杏也加、DF中島依美、DF村松智子、DF高良亮子、DF田中明日菜、MF川村優理、MF京川舞、MF杉田亜未、FW高瀬愛実、FW田中美南、FW有町紗央里が先発に名を連ねた。
試合はなでしこが26分にチャンスを迎える。ペナルティエリア手前中央でFKを獲得すると、杉田が右足で直接狙うが、シュートは相手GKに左手1本で弾かれ右ポストに当たり、惜しくもゴールとはならなかった。一方の中国は39分、エリア手前のパス交換から、オウ・サンサンがエリア内中央でシュートを放つ。だがこれはしっかりミートせず、シュートは山下が正面でキャッチした。
なでしこは44分、田中美南がエリア内左を突破し鋭い折り返しを入れる。しかし、ボールは相手DFに当たりそのままGKにキャッチされた。前半はこのままスコアレスで折り返す。
なでしこは、高瀬に代えて菅澤優衣香を投入し後半を迎えた。立ち上がりはなでしこが主導権を握る。53分、右サイドの中島からのクロスにエリア内中央の杉田が頭で合わせるが、シュートは枠を捉えられなかった。58分には、京川がエリア手前右から強烈なシュートを放つが、相手GKにセーブされる。66分、有町を下げて増矢理花をピッチに送り出した。
中国は70分、オウ・サンサンがエリア手前中央で右足を振り抜くが、シュートはG山下が正面でキャッチした。なでしこは83分、田中美南に代えて横山久美を投入する。その直後、中央へ切り込んだ京川がエリア内にスルーパス。それに反応した横山が抜け出して右足でシュートを放つが、相手GKに弾き返される。さらにそのこぼれ球に菅澤が詰めるが、このシュートも相手DFにブロックされた。
すると88分、中島からのスルーパスに反応した横山がエリア内に抜け出し、落ち着いて右足シュートをゴール左に突き刺した。なでしこが終盤に待望の先制点を獲得。さらに後半アディショナルタイム、エリア手前でこぼれ球に反応した杉田が、ダイレクトで右足を振り抜くと、シュートはゴール右隅に決まり追加点を挙げた。
試合はこのまま終了し、なでしこが2-0で最終戦を制した。勝利したなでしこは、勝ち点3を獲得し3位で東アジアカップを終えた。
【スコア】
なでしこジャパン 2-0 中国女子代表