先制点を挙げた高橋はな(左) [写真]=FIFA via Getty Images
FIFA U-17 女子ワールドカップ ヨルダン 2016の準決勝が17日に行われ、リトルなでしこ(U-17日本女子代表)とU-17スペイン女子代表が対戦した。
連覇を目指す日本は、グループステージを3連勝で終えて首位通過を果たすと、13日に行われた準々決勝でU-17イングランド女子代表と対戦。FW植木理子が2ゴールを挙げるなど、3-0の快勝を収めてベスト4入りを果たした。すでにベネズエラを下した北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が決勝進出を決めており、この試合では日本とスペインがもう一つの椅子を争うことになる。日本はイングランド戦で2ゴールを挙げた植木がベンチスタートとなるなど、スタメン5名を入れ替えてこの試合に臨んだ。
立ち上がりから日本がボールをキープして攻め込むと、12分にチャンスを迎える。中盤で長野風花がボールを持つと、前線にスルーパスを送る。フリーで抜け出した千葉玲海菜がGKと一対一となったが、シュートは惜しくもGKノエリア・ラモスがセーブした。続く14分、左サイドでボールを持った遠藤純が、オーバーラップした冨田実侑へパスを送る。抜け出した冨田が中央へグラウンダーのパスを入れると、走り込んだ高橋はながこれをゴールに蹴り込み、日本が先制に成功した。
徐々にペースを握り始めたスペインは、19分にDFの裏に抜け出したクラウディア・ピナがエリア内右からシュートを放ったが、ここはGK田中桃子がなんとか飛び出してセーブした。さらに33分、カンデラ・アンドゥハルの折り返しからエバ・ナバーロがフリーでシュートを放ったが、ここも田中がなんとか触れてピンチをしのいだ。日本は押し込まれながらも、なんとかリードを守ってハーフタイムを迎えた。
後半立ち上がりの48分、苦しい戦いを強いられていた日本に大きな2点目が入る。エリア内右でボールを持った千葉はクロスを上げられずに長野に戻すと、長野がオーバーラップしてきた右サイドの冨田へスルーパス。冨田が折り返しのボールを入れると、これをルシア・ロドリゲスがクリアしきれず、ボールはゴール左に決まった。
日本は61分に遠藤を下げ、宮澤ひなたを投入。さらに68分、冨田を下げて牛島理子を投入した。すると76分、エリア内に抜け出した高橋がナタリア・ラモスに倒されてPKを獲得。これを自らゴール中央に決め、日本が3点のリードを手にした。直後の78分、日本は小嶋星良に替えて野島咲良を投入した。
試合はこのまま3-0で日本がスペインを下した。前半は厳しい戦いとなったが、最終的には3点差をつけての快勝で決勝進出を果たした。
日本は21日に行われる決勝で北朝鮮と、スペインは3位決定戦でベネズエラと対戦する。
【スコア】
U-17日本女子代表 3-0 U-17スペイン女子代表
【得点者】
1-0 14分 高橋はな(日本)
2-0 48分 オウンゴール(ルシア・ロドリゲス)(日本)
3-0 76分 高橋はな(日本)
By サッカーキング編集部
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