ヤングなでしこが3-1でブラジルを下した [写真]=FIFA via Getty Images
FIFA U-20女子ワールドカップ パプアニューギニア 2016準々決勝が24日に行われ、U-20日本女子代表とU-20ブラジル女子代表が対戦した。
自国開催だった2012年以来3大会ぶりの出場で初優勝を狙う“ヤングなでしこ”は2勝1敗でグループAを首位通過。3試合で11得点という高い攻撃力と、失点1という堅守を誇っている。対するブラジルは1勝1分け1敗でグループAを2位通過。ここまで5失点を喫しているものの、得点は12と強力な攻撃陣を擁している。
序盤から試合の主導権を握った日本は18分、右サイドから攻撃を仕掛けると、宮川麻都が右足で上げたクロスがゴール方向へ向かう。ボールはGKの頭上を超えたが、惜しくもクロスバーを叩いた。
続く32分、籾木結花がペナルティエリア手前右で倒されてFKを獲得すると、これを籾木が自ら左足で直接狙ったが、枠の左へ逸れた。41分には、右からの折り返しをエリア手前中央で受けた上野真実がワントラップでうまく反転し、左足でシュート。しかし、ここは枠の左上に外れてしまう。
ようやく試合が動いたのは、前半アディショナルタイム2分だった。長谷川唯からのスルーパスでエリア内左に抜け出した籾木がマイナス方向に折り返すと、ファーサイドに走り込んだ守屋都弥が落ち着いてゴール右に沈め、日本の先制点となった。

先制ゴールを挙げた守屋 [写真]=FIFA via Getty Images
1点リードで後半を迎えた日本は50分、籾木からパスを受けた守屋がエリア内右に侵入し、右足でグラウンダーのクロスを供給。これをゴール前の松原志歩が豪快に蹴り込み、貴重な2点目が決まった。

松原(17番)のゴールでヤングなでしこがリードを広げる [写真]=FIFA via Getty Images
64分には細かいパス交換で相手ディフェンスを崩すと、最後はエリア内左に抜け出した松原が左足で狙ったが、ここは惜しくも枠の右へ外れた。
攻撃の手を緩めない日本は68分、高い位置で奪ったボールを右サイドに展開。ここから宮川が上げたクロスがファーサイドに抜けると、胸でコントロールした松原が巧みに相手DFをかわし、右足の正確なシュートをゴール右に沈めた。
3点目を奪った日本はその後も相手ゴールに迫るなど終始ブラジルを圧倒。後半アディショナルタイム1分にPKを決められて失点したものの、3-1のままタイムアップを迎え、完勝でベスト4進出を果たした。
準決勝は29日に行われ、日本はU-20ドイツ代表とU-20フランス代表の勝者と対戦する。
【スコア】
U-20日本女子代表 3-1 U-20ブラジル女子代表
【得点者】
1-0 45+2分 守屋都弥(日本)
2-0 50分 松原志歩(日本)
3-0 68分 松原志歩(日本)
3-1 90+1分 ガビ・ヌネス(PK)(ブラジル)
By サッカーキング編集部
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