横山久美はドイツ戦で2点目を決めた [写真]=Getty Images
4日のフランス戦で完敗を喫したなでしこジャパンは10日、パーダーボルンでドイツ代表と対戦した。
ドイツのマルティナ・フォス・テックレンブルク監督も「後半は(悪かった前半に修正を加えて)リアクションを示せた」というように、1-0でリードしていた日本は相手の勢いに押し込まれ、同点に追いつかれた。それでも、直後に投入された横山久美(AC長野パルセイロ)は、少ないチャンスからチーム2点目を決めて、自身の役割を果たした。
「まずは、点を取ろうと思っていたし、チームが押されている中で、流れを変えようという気持ちで入りました」(横山)
ドイツのエース、ジェニファー・マロジャンもこの2点目に対し、「2点目なんかは、ドイツのDF陣もうまくかわされた。ペナルティエリア内でも落ち着いて、横パスを通していた。それが創造性だし、クレバーでもある。インテリジェンスを備えた日本のプレーだ」と素直に賛辞を送った。
とはいえ、1.FFCフランクフルトに在籍した経験があり、ブンデスリーガでストライカーとして活躍した横山にとっては、喜びよりも課題のほうが気になるようだ。
「2得点とも相手のミスで、見逃さずにシュートまで持っていけた、というのはある。でも、チーム全体でシュートシーンをもう少し増やしていかないと厳しい」
自身の結果よりも、ワールドカップ優勝候補のドイツに苦戦したことを悔やんでいた。だが、それは自身の欧州での経験や、なでしこジャパンの一員として「強豪国と対戦してきた」という実感から来るものだろう。目前に控えた「FIFA女子ワールドカップフランス2019」で躍進するために、チーム全体でさらなる成長を目指す。
By サッカーキング編集部
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