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決勝点の岩渕真奈、無失点には満足も…攻撃面の課題を口に「距離感が遠かった」

2021.07.14

決勝点の岩渕真奈 [写真]=Getty Images

 日本女子代表なでしこジャパン)FW岩渕真奈が、14日に行われたMS&ADカップ2021のオーストラリア女子代表戦を振り返った。

 先発出場した岩渕は、54分にPKを成功させてチームに先制点をもたらす。なでしこジャパンはこの1点を守り切り、東京オリンピック前最後の強化試合で完封勝利を収めた。

 試合後のメディア対応で試合を振り返った岩渕は、「結果だけ見たら良かったとは思います。勝てたことはよかったですが、すべてが良かったわけではないので、攻撃はチームとしてもう少しバリエーションを増やしていきたいです」と攻撃面の課題を口に。一方、「守備はゼロで抑えられてよかったです。守備に関しては狙い通りに取れたシーンも何回かあって、スピードでぶっちぎられたシーンもなかったので、個人的にはよかったかなと思います」と守備面には満足感を示した。

 また、自身のコンディションについては次のように語った。

「あと1週間あるのでコンディションは自分自身上げていかなきゃいけないと思っています。そこまで暑くないと感じていたと思うんですけど、ピッチ上は湿度がすごかったので、昼とはまた違うキツさがあって。夜だから大丈夫だと思っちゃっていた分、個人的にはきつく感じました。今日は時間の部分も相手の部分も、こういう時期にこういう試合ができてよかったです」

 岩渕にとっては、背番号10を背負っての初めての公式戦。「やっぱり特別な番号なのは間違いないので、ちょっと意識しちゃっていたんですけど、PKを蹴らせてもらったり、内容は満足していないけど結果という部分ではいいスタートが切れたんじゃないかと思っています」と手応えを示した。

 岩渕は続けて、改めて攻撃面の課題に言及。1週間後に開幕を控える本番に向けての修正点を挙げている。

「(前半は)多くの選手が絡んでゴール前に行くシーンが少なかったです。そこを増やさないと簡単にゴールは取れないので、前半相手がベストなメンバーのなかでもっとやらなきゃいけなかったと思っています」

「今日の相手に関しては相手の3バックと4枚のMFの間にスペースができて、自分がそこで受けられたけど、距離感が遠かったです。もう少し攻撃に人数をかけて前に押し込んで、ボランチがベナのあたりで回すときに、(長谷川)唯とか(塩越)柚歩が絡めるのが日本の良さなので。自分自身ももっと運動量を上げて、もっとみんながボールに絡んでいかなきゃいけないです」

 東京五輪の女子サッカーは、開幕式に先駆けて7月21日から開幕。グループEのなでしこジャパンは初戦でカナダ女子代表と対戦する。

By サッカーキング編集部

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