準決勝で2得点を挙げたFW植木理子
日本女子代表(なでしこジャパン)が3日、AFC女子アジアカップの準決勝で中国女子代表と対戦。延長までもつれ込んだ一戦はPK戦の末に日本が敗れ、大会3連覇の夢は閉ざされた。
準々決勝のタイ女子代表戦から3選手を入れ替えた日本はキックオフ直後、高い位置でのボール奪取から中盤の左サイドに入ったMF宮澤ひなたがオープニングシュート放つと、4分にはFW岩渕真奈の粘りから今大会3得点のFW植木理子がボックス右で決定機を迎えたがシュートはバーの上へ。7分にも右サイドからDF清水梨紗が上げたアーリークロスに植木が飛び込んだが、僅かに合わなかった。
立ち上がりからボールを保持して主導権を握った日本は13分、植木と岩渕の連携からシュートまで持ち込んだが枠を捉えきれない。21分には右サイドからパスを細かくつなぎ、ボックス中央でDFと入れ替わった植木がシュートを狙ったが前に出たGKに阻まれた。
試合が動いたのは26分、左サイドを駆け上がった宮澤がゴール前にクロスを送ると、これに植木が頭で合わせてゴールネットを揺らすことに成功。日本が植木の今大会4得点目で先手を奪った。中国も失点直後は前線からの圧力を強めたが、次第に日本ペースとなり、32分には清水のクロスから植木がシュート。45分には左サイドから宮澤がミドルを放つなどゴールに迫ったが、追加点は奪えないままハーフタイムを迎えた。
1点を追う中国は後半の頭から2枚替えを慣行。すると46分、後半から投入されたシャオ・ユイのクロスに飛び込んだウー・チェンシューに押し込まれて試合は振り出しに。後半開始早々に追いつかれた日本は58分、ゴール正面の位置から岩渕が放ったシュートは枠を外れ、その岩渕は復帰2戦目ということもあり64分に交代。代わりに投入されたMF遠藤純が左サイドに入り、宮澤がトップの位置に入った。
試合は膠着状態が続き、73分と74分にMF長谷川唯のラストパスから宮澤と植木がフィニッシュまで持ち込んだが、いずれも枠の外へ。その後はお互いにシュートまで持ち込めないまま90分では決着がつかず、延長戦に突入。延長前半は中国の足も留まり始め、日本が立て続けに好機を演出する。97分には長谷川のミドルがクロスバーを直撃し、98分にはボックス右から植木がシュートまで持ち込んだが枠を捉えきれない。
すると103分、長谷川のFKにボックス中央の植木が頭で合わせてリードを奪った。そのまま試合終了を迎えるかと思われたが、119分に放り込まれたクロスに合わせられ、勝敗の行方はPK戦の結果に委ねられた。日本は最初のキッカーを務めた熊谷紗希と、5人目のキッカーを務めた南萌華がシュートを止められ、4人が成功した中国が、韓国の待つ決勝へと駒を進めた。
【スコア】
中国女子代表 2-2(PK:4-3) 日本女子代表
【得点者】
0-1 26分 植木理子(日本)
1-1 46分 ウー・チェンシュー(中国)
1-2 103分 植木理子(日本)
2-2 119分 ワン・シャオシャオ(中国)
【PK戦】
日:-○○○-
中:-○○○○
【スターティングメンバー】
なでしこジャパン
GK:山下杏也加;
DF:清水梨紗、熊谷紗希、南萌華、乗松瑠華
MF:長谷川唯、林穂之香、長野風花、宮澤ひなた(98分 成宮唯)
FW:岩渕真奈(64分 遠藤純)、植木理子(112分 高橋はな)
By サッカーキング編集部
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