球際で激しい攻防が繰り広げられた“大阪ダービー”[写真]=後藤大輝
8日、なでしこリーグ1部の第21節が開催され、セレッソ大阪堺レディースはヨドコウ桜スタジアムにスペランツァ大阪を迎え、“大阪ダービー”に臨んだ。
C大阪堺は9月14日に2023-24シーズンからのWEリーグ参入が決定。そのため、この試合がなでしこリーグ1部で戦う最後のホームゲームとなり、ファン・サポーターも多く来場。今シーズン最多となる3,015名が見守る中、キックオフを迎えた。
立ち上がりから両チームともにアグレッシブな姿勢を見せ、球際では激しい攻防が繰り広げられる。C大阪堺はセットプレーから、スペ大阪はカウンターからゴールに迫るが、ともに決定機は作り出せず、スコアレスのまま試合を折り返す。
後半開始からC大阪堺は荻久保優里、高和芹夏、北原朱夏を投入。左サイドハーフでプレーしていた百濃実結香をFWに移すなど、6つのポジションで選手を変えた。これが奏功し、C大阪堺が一方的にボールを支配する。52分には高和のクロスを百濃が頭で合わせるも、わずかに枠を捉えられない。
スペ大阪は体を張って耐えつつ、カウンターから反撃を試みる。80分には持田ななが抜け出して際どいシュート。86分にも持田がエリア内からシュートを放ったが、これはGK西中麻穂が立ちはだかった。
最後まで攻め合う見応えのある展開となったが、両チームともゴールネットを揺らすことはできず、0-0でタイムアップの笛を聞いた。
試合後、百濃は「最近勝てていなかったからこそ今日は絶対に勝とうという気持ちで試合に入ったのですが、引き分けで終わってしまったことがとても悔しい」と唇を噛んだ。
また、試合後には、ホーム最終戦セレモニー及びWEリーグ参入決定報告会を実施。主将の筒井梨香は、「たくさんのお客さんに来ていただき今日こそは勝ち切りたかったけど、自分たちには足りていないところがあり、まだまだです。次の試合までに修正をして勝つことにこだわってもっと頑張っていきたい。皇后杯は優勝を目指して全員で頑張っていく」と意気込みを語り、駆けつけたファン・サポーターに後押しを呼び掛けた。
なでしこリーグ1部は次節が最終節。10月16日にC大阪堺はアウェイでアンジュヴィオレ広島と、スペランツァ大阪はホームでニッパツ横浜FCシーガルズと対戦する。
【スコア】
セレッソ大阪堺レディース 0-0 スペランツァ大阪
By サッカーキング編集部
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