なでしこジャパンはスペインに0-1で敗戦(写真は11日のイングランド戦)[写真]=Getty Images
国際親善試合が現地時間15日に行われ、日本女子代表(なでしこジャパン)とスペイン女子代表が対戦した。
2023年7月に開幕を迎えるFIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023に向けて準備を進めているなでしこジャパン。なお、本大会でなでしこジャパンはグループCに入っており、スペイン代表、コスタリカ代表、ザンビア代表と対戦予定だ。
今回のスペイン遠征では、イングランド女子代表とスペイン女子代表との試合が組まれている。現地時間11日に行われたイングランド女子代表戦では、今年7月に開催されたUEFA欧州女子選手権(EURO)2022を制した”欧州女王”相手に0-4と完敗。力の差を見せつけられる結果となった。
遠征2戦目の対戦相手となるスペイン女子代表はFIFAランキングで6位に付けている強豪。今遠征での初勝利を目指すなでしこジャパンは、イングランド戦からスタメンを4枚変更。猶本光や藤野あおば、田中美南らが先発に名を連ねた。
序盤はなでしこジャパンが主導権を握る。積極的にプレスをかけ、最終ラインからの組み立てや両サイドのスペースを突く攻撃でスペインゴールに迫っていく。しかし、ラストパスとフィニッシュの精度を欠き、チャンスを生かすことができない。
すると9分、スペインが先制に成功する。なでしこ陣内中央付近でボールをキープしたクラウディア・ゾルノサが守備陣の意表を突き左足を振り抜く。強烈なシュートはクロスバーを直撃し、こぼれ球に素早く反応したアルバ・レドンドがワントラップから右足でゴールに押し込んだ。
1点のビハインドを負ったなでしこジャパンは19分に決定機。敵陣右サイドでボールをキープした猶本光がDFラインの背後にスルーパスを供給。抜け出した田中美南がペナルティースポット付近で左足を振り抜くも、タイミング良く距離を詰めたGKミサ・ロドリゲスがこれをセーブ。こぼれ球を再び田中が狙うも、こちらもロドリゲスの好守に阻まれた。
33分にもなでしこジャパンにチャンス。敵陣右サイドでFKを獲得すると、キッカーの遠藤純が左足で質の高いボールをボックス内に供給。ファーサイドで南萌華が頭で合わせたが、GKロドリゲスが鋭い反応で凌いだ。その後はスペインもいくつかチャンスを作るが追加点を奪うことはできず。前半はこのままスペインの1点リードで終了した。
1点を追うなでしこジャパンは後半開始から乗松瑠華と植木理子を投入し、状況の打開を図る。しかし、なかなか決定的なチャンスを作れないまま、時計の針が進んでいく。なでしこジャパンはその後も長野風花や杉田妃和、宮澤ひなたを次々と投入するも、スペインの粘り強い守備をなかなか崩し切ることができない。
87分、ボックス内の深い位置まで侵入した清水梨紗が中央に折り返し、ファーサイドで杉田が合わせたが、シュートは相手DFにブロックされゴールネットを揺らすことはできず。結局スコアを動かせないまま試合は終了。なでしこジャパンは0-1で敗れ、スペイン遠征を連敗で終えた。
【スコア】
スペイン女子代表 1-0 なでしこジャパン
【得点者】
1-0 9分 アルバ・レドンド(スペイン女子代表)
【スタメン】
なでしこジャパン
GK:山下杏也加
DF:清水梨紗、南萌華、熊谷紗希、三宅史織(46分 乗松瑠華)
MF:猶本光(61分 長野風花)、遠藤純(61分 杉田妃和)、長谷川唯(73分 宮澤ひなた)、林穂之香、藤野あおば
FW:田中美南(46分 植木理子)
By サッカーキング編集部
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