左から熊谷、長谷川、杉田 [写真]=Getty Images
イギリス紙『ガーディアン』は24日、2022年における世界の女子選手トップ100を発表した。
同紙の恒例企画に、今回は3人の日本女子代表選手がランクイン。73位にMF長谷川唯(マンチェスター・C/イングランド)、89位にMF杉田妃和(ポートランド・ソーンズ/アメリカ)、92位にDF熊谷紗希(バイエルン/ドイツ)が選ばれた。昨年はFW岩渕真奈(アーセナル/イングランド)が79位だったが、今季はクラブで出場機会を減らしている影響もあってか、同選手は圏外だった。
『ガーディアン』紙は3選手について、次のように評価している。
▼長谷川
「おそらく、この夏のマンチェスター・Cへの移籍が、長谷川がサッカー界でさらなる評価を得るキッカケとなったのだろう。国際舞台で活躍する多くのチームメイトと同様、彼女のボールに対する技術力は誰もが認めるところだが、新天地ではより守備的なプレーを求められることもある」
「しかし長谷川は、ウェストハムで見せたように、前に出てゴールを決めることも、ゴールを生み出すこともできることを示した。このような才能ある選手が、ヨーロッパのトップクラブでステップアップし、チームの攻撃的なプレーにどれだけ影響力を発揮できるかを示すのは、とても新鮮なことである」
▼杉田
「今シーズンのNWSLで最高の契約の1つである杉田は、2022年のポートランド・ソーンズの成功にとても重要だった。25歳の彼女は、中盤から5ゴール4アシストでレギュラーシーズンを終え、一貫してソーンズの攻撃に貢献した。彼女の密集でのコントロールと相手守備者を振り切るパスの能力は、日本のプレースタイルの典型だ。今や彼女はしっかりと(強豪クラブの)レーダーに捕らえられているため、世界トップリーグの一つで杉田がどれだけ成長するか楽しみだ」
▼熊谷
「この日本のレジェンドは、試合を簡単にコントロールすることで見る者を魅了し続けている。バイエルンでは今でもレギュラーとして活躍しているが、今シーズンは常にスタメンというわけではなかった。しかし、ベンチに置いておくには悪くない選手であり、中盤ではチームのために普通ではないゴールやアシストをする能力を持ち続けている。常に一流の“オペレーター”である」
一方で1位には、2年連続でスペイン代表MFアレクシア・プテジャス(バルセロナ/スペイン)が選ばれた。欧州サッカー連盟(UEFA)の女子最優秀選手賞にも輝いたプテジャスは、EURO直前に左ひざ前十字じん帯を断裂する大けがを負い、2022年の後半はプレーしていない。それでも、2021-22シーズンの圧倒的なパフォーマンスが高く評価された。
上位10名は以下の通り。
1位 アレクシア・プテジャス(スペイン/バルセロナ)
2位 ベス・ミード(イングランド/アーセナル)
3位 サム・カー(オーストラリア/チェルシー)
4位 アイタナ・ボンマティ(スペイン/バルセロナ)
5位 レナ・オーバードルフ(ドイツ/ヴォルフスブルク)
6位 フィフィアネ・ミデマー(オランダ/アーセナル)
7位 アレクサンドラ・ポップ(ドイツ/ヴォルフスブルク)
8位 キャロライン・グラハム・ハンセン(ノルウェー/バルセロナ)
9位 キーラ・ウォルシュ(イングランド/バルセロナ)
10位 ルーシー・ブロンズ(イングランド/バルセロナ)
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— Guardian sport (@guardian_sport) December 24, 2022
By サッカーキング編集部
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