バイエルンではタイトル獲得に貢献した熊谷紗希 [写真]=Getty Images
日本女子代表(なでしこジャパン)のDF熊谷紗希が、セリエAのローマへ加入することが決まった。5日にローマのクラブ公式HPが発表している。
なでしこジャパンのキャプテンが、自身初のイタリアに渡ることとなった。ローマのクラブ公式HPによると、熊谷は2025年6月30日までの2年契約を締結。今季限りでバイエルンを退団していたため、フリーでの加入となる。
現在32歳の熊谷は浦和レッズレディース(現:三菱重工浦和レッズレディース)を経て2011年7月にフランクフルトに加入。ヨーロッパでの第一歩目を踏み出した。2013年夏に加入したリヨンでは2015-16シーズンにディヴィジオン・アン・フェミナン(フランス女子1部)、クープ・ドゥ・フランス・フェミナン(フランス女子国内カップ)、女子チャンピオンズリーグ(CL)の3冠を達成した。翌シーズンも女子CLを制し、2季連続での3冠に貢献。最終的にリヨンでは国内リーグ7連覇、女子CL5連覇など数々のタイトルを勝ち獲った。2021年夏にはバイエルンへと2年契約で加入。バイエルンでは2022-23シーズンに女子ブンデスリーガで優勝を経験した。
また、2008年にデビューを飾ったなでしこジャパンではこれまで135試合に出場して2ゴールを記録。2011年のFIFA女子ワールドカップや2018年のAFC女子アジアカップで優勝に貢献している。2019年にはアジア年間最優秀選手賞にも輝いていた。
完全移籍加入に際し、熊谷はローマのクラブ公式HPを通してコメントを発表している。
「ローマに加入できて非常に嬉しく思います。このクラブでプレーすることがとても楽しみです。ローマが私を必要としてくれていることに感謝し、チームの信頼と期待に応えられるよう、全力を尽くしたいと思います。このクラブに新しい歴史を刻みたいです」
熊谷の新天地となるローマは2018年に創設され、当時ローマを本拠地としていたクラブからライセンスを引き継ぐ形でセリエA・フェミニーレ(女子)に参戦した。2020-21シーズンにコッパ・イタリアを制して初タイトルを獲得すると、2022-23シーズンはセリエA初優勝を達成。ユヴェントスの連覇を「5」で止めていた。昨年11月にはスーペルコッパ・イタリアーナ(スーパー杯)を制しており、コッパ・イタリア決勝では敗れたが、国内2冠を達成している。なお、現在ローマにはなでしこジャパンのDF南萌華が在籍中。来季は熊谷との“なでしこセンターバックコンビ”が見られるかもしれない。
By サッカーキング編集部
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