国内では東京NB一筋でキャリアを積んだ小林里歌子(10番/撮影は2021年1ー月) [写真]=金田慎平
日テレ・東京ヴェルディベレーザは17日、同クラブに所属しているFW小林里歌子がアメリカのノースカロライナ・カレッジへ完全移籍することを発表した。
小林は1997年7月21日生まれの現在25歳。常盤木学園高等学校を経て、2016年に当時の日テレ・ベレーザに入団した。加入直後は度重なる大ケガに悩まされ、2018シーズンのプレナスなでしこリーグカップで公式戦デビュー。Yogibo WEリーグ創設後からは東京NBの“10番”を託された。2022-23シーズンのYogibo WEリーグでは18試合のピッチに立って6ゴールをマーク。優秀選手賞にも選ばれていた。これまでにプレナスなでしこリーグ1部を4度、皇后杯全日本女子サッカー選手権大会制覇を5度制しており、2019年にはAFC女子クラブ選手権でも優勝を経験している。
また、各世代別の日本女子代表(なでしこジャパン)でも活躍しており、2019年2月から3月にかけて開催された2019SheBelieves Cupのアメリカ女子代表戦でA代表デビューを飾った。その後はFIFA女子ワールドカップフランス2019に臨むなでしこジャパンのメンバーにも選出。今年2月に行われた2023SheBelieves Cupや4月に行われた欧州遠征のメンバーにも名を連ねていた。だが、最終的にはFIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023に臨むなでしこジャパンのメンバーから落選。2大会連続のワールドカップ出場とはならなかった。これまでになでしこジャパン通算16試合に出場して4ゴールを挙げている。
ノースカロライナ・カレッジへの完全移籍に際し、小林は東京NBのクラブ公式HPを通してコメントを発表。ファン・サポーターに対して感謝と別れの言葉を綴った。
「このたび、アメリカ、ノースカロライナカレッジに移籍することになり、ベレーザを離れる決断をしました。常盤木学園高校から加入し、怪我でチームの力になれない期間も多かったですが、それでも待ち続けてくれて、いつも暖かく声をかけてくれたクラブ、ベレーザのファンサポーターの皆さんには本当に感謝しています」
「優勝した時、厳しい試合が続いた時、どんな時もいつも声を枯らして応援してくれた皆さんの声はいつまでも忘れません。私はベレーザのサッカーが大好きです。みなさんが歌ってくれるベレーザのチャントが大好きです。その応援歌の中でする試合が大好きでした。
「こんなにもベレーザを大好きになれたのも、ベレーザに関わる皆さんがいたからこそだと思っています。サッカー人生の中で、ベレーザという場で成長できたこと、サッカーを知れたこと、尊敬する指導者に巡り逢えたこと、全てが幸せです。これからもベレーザの応援を宜しくお願いします。そして、みなさんに活躍を届けられるよう私自身も頑張りますので、少しでも気にかけてくれれば嬉しいです。本当に7年半、ありがとうございました。緑のハート」
ノースカロライナ・カレッジはナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)のレギュラーシーズンで3度の優勝、プレーオフでも2度の優勝を誇る強豪クラブ。2022シーズンまではMF長野風花(現:リヴァプール)が所属しており、現在は元東京NBのMF三浦成美が在籍している。2023シーズンのNWSLでは15試合を終えた段階で首位を走っている。
By サッカーキング編集部
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