アルゼンチン戦で先発した長野 [写真]=金田慎平
なでしこジャパン(日本女子代表)は23日、北九州スタジアムで行われたアルゼンチン女子代表との国際親善試合に8-0と大勝。FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023後、最初の試合を白星で終えた。
試合後、先発出場した長野風花は、「自分たちの新しいチャレンジ、新しいフォーメーションでしたけど、ボールに関わりながら、いつもやってるような相手の自由を奪うところでは、アルゼンチンも暑さの関係とかがありましたけど、しっかり得点を取れて勝利できたことはすごく良かったと思います」と振り返った。
長野の言葉通り、アルゼンチンはコンディションが上がらず、暑さ以外にも順調に日本入りできなかった点や、ボカ・ジュニアーズ所属の選手をコパ・リベルタドーレスのために招集できないなど、万全の相手とは言えなかった。10月に控えるパリオリンピックアジア2次予選に向けてのシミュレーションとしては、「後半は特にブロックを引いていましたけど、もうちょっとアジアは質を上げていかないと点が取れなかったりはあると思う。もう少し3人目の動きを増やしていかないといけないと思います」と課題を口にし、大勝となったが故の日本もペースが落ちた時間帯も反省点として挙げた。
ワールドカップでは3-4-2-1システムのダブルボランチを務めていたが、アルゼンチン戦では4-3-3のインサイドハーフに。より攻撃的な役割が求められるが、「私自身、若干動き過ぎた反省があります」とコメントすると、「自分がどこで受けたらもっと効果的かを考えて、いつもよりいろいろな立ち位置をトライしての結果だったので、それが効果的かどうかを含めて試合でわかったので、すごく良かったと思います」と、1試合の中でもチャレンジできたこと、それに対する課題と修正までできたことには満足感を示した。
アンカーに熊谷紗希、インサイドハーフの相棒には長谷川唯が入って試合を進めたが、「今までより高い位置で攻撃に関われたり、紗希さんだったり、ユイユイといい距離感でプレーできたのは良かったです。ダブルボランチよりもちょっと高い位置で、(田中)美南さんとの距離も近いポジションの中でプレーできるので、もっともっと得点に関わっていきたいです」と、得点への関与への意欲を示している。
By サッカーキング編集部
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