なでしこジャパンに招集された宮澤ひなた(写真は昨年11月のもの) [写真]=Getty Images
日本女子代表(なでしこジャパン)を率いる池田太監督が、宮澤ひなた(マンチェスター・ユナイテッド/イングランド)を招集したことに言及した。
2大会連続6度目のオリンピック出場を決めたなでしこジャパンは、4月に行われる『2024 SheBelieves Cup』に参加するためにアメリカへの遠征を予定。開催国のアメリカとブラジル、カナダ、日本の4カ国が参加する同大会では、4月6日(日本時間7日1時30分)に準決勝でアメリカ女子代表と対戦した後、9日に決勝または3位決定戦でカナダ女子代表かブラジル女子代表のいずれかと対戦する予定となっている。
今年7月に開幕するパリオリンピック2024を前にした重要な連戦に向けたメンバーを発表した池田監督は「パリオリンピックに向けてもう4カ月を切っている短い準備期間で、このアメリカ遠征と5月末からの活動、この2回の活動を有意義に使い、パリオリンピックにしっかりと準備していきたいと思っています」と意気込みを口にした。
今回のメンバーには負傷の影響で2月に開催されたパリオリンピック2024女子サッカーアジア最終予選のメンバーから外れていた宮澤や浜野まいか(チェルシー/イングランド)が復帰を果たしている。なかでも、FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023で得点王に輝いた宮澤は、昨年12月に足首の手術を受けてから実戦復帰がまだできていない状況での招集となったことに注目が集まっている。
宮澤を招集したことに池田監督は「我々のメディカルチーム、スタッフ含め、所属チームともしっかりコンタクトを取っているなか、リハビリの状況も把握していました。SheBelieves Cupに向け、所属チームではトレーニングをしっかり積んでおり、試合に出られる状態にあるとコミュニケーションを取っているなかで招集させてもらった流れもあります」と試合に出場できる状態にまで戻っていることを明かしながら、次のように続けた。
「彼女がコンディションや戦い方の中でどういうプレーをするかはまたこれからですが、ピッチ上でもそうですし、限られたオリンピックまでの活動の中でピッチ外のことでも積み上げる必要があると思って今回メンバーに入れました」
また、『2024 SheBelieves Cup』はパリオリンピック2024と同様に中2日の日程で開催されることから、「オリンピックの中2日、会場移動も伴う中2日というのはシミュレーションになると思っている」と語った池田監督。2戦目ではパリオリンピック2024で同組となったブラジル女子代表と対戦する可能性もあることについては次のように言及した。
「2戦目の対戦相手がブラジルになるかカナダになるかは1戦目の状況に応じて考えることですが、ブラジルの部分では昨年は3回対戦していて、いろいろなことをお互いにトライする部分が出てくると思っています」
「その中で、ブラジル戦だけではなく、SheBelieves Cupの中で我々はオリンピックに向けてやれることを増やしていくという積み上げの部分を確認と同時に進めていかなければならないです。また、そのチームを作るのと同時にメンバー選考じゃないですけども、限られた人数で戦わなければならないという見極めも含めて、SheBelieves Cupと5月末の活動で両方総合的に考えていくという目的があります」
By サッカーキング編集部
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