今季、WEリーグ記録を打ち立てた清家貴子 [写真]=Getty Images
三菱重工浦和レッズレディースは24日、同クラブに所属するなでしこジャパン(日本女子代表)FW清家貴子について、海外移籍への準備のため、2023-24シーズンをもってチームを離れることを発表した。
清家は1996年8月8日生まれの現在27歳。浦和レッズジュニアユースレディース、浦和レッズレディースユースと歩を進め、ユース在籍時の2014シーズンは、トップチームの“スーパーサブ”としてなでしこリーグ(※当時)24試合に出場し、8得点を挙げた。翌年正式にトップチームへ昇格すると、なでしこリーグ1部新人賞も受賞。スピードが持ち味の攻撃的プレイヤーで、サイドバックでも活躍するなど、そのユーティリティ性を見せつけた。
負傷に悩まされたシーズンもありながら、WEリーグ創設後も浦和一筋で活躍。2023-24シーズンのWEリーグでは、21試合出場18ゴールを記録しており、今月25日に控えた最終節を前にWEリーグ2連覇を決めた浦和の主力として活躍。浦和はAFC女子クラブ選手権2023選抜大会も制しており、アジアとの“2冠”を果たしていた。なお、18ゴールは得点ランキングトップを独走する数字で、3月から4月にかけて10試合連続ゴールという、WEリーグ記録の塗り替えも達成。浦和の“顔”として活躍を続けた。
浦和では4度のトップリーグ優勝(2014、2020シーズンのなでしこリーグ/2022-23、2023-24シーズンのWEリーグ)、1度のWEリーグカップ制覇(2022-23シーズン)、1度の皇后杯優勝(2021-22シーズン)、さらにAFC女子クラブ選手権2023選抜大会のタイトル獲得も経験。個人としても前記のなでしこリーグ1部新人賞に加え、3度のベストイレブン(なでしこリーグ1回、WEリーグ2回)にも輝いた。
また、各年代別のなでしこジャパンにも招集を受けており、FIFA女子ワールドカップフランス2019ではトレーニングパートナーとしてチームに帯同。同年12月にA代表デビューを飾ると、以降もコンスタントに招集を受け、FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023にも出場した。
今回の決断を受けて、清家は浦和を通してコメントを発表。「三菱重工浦和レッズレディースを応援してくださるすべてのみなさまへ」と題し、決断の背景を打ち明けるとともに、将来の“帰還”を約束した。
「このたび、海外挑戦のためレッズレディースを離れることに決めました。この決断をするのには本当に時間がかかりましたし、今でも実感はないです。15年間この浦和レッズというクラブでプレーできたことは自分にとって本当に素晴らしい時間で、浦和レッズのエンブレムをつけて戦えたことが誇りです。浦和レッズを通して出会えたすべての方々に感謝しています。本当にありがとうございました」
「一度この大好きなクラブを離れ、新たなステージでチャレンジをしてきます。そしてさらに大きく成長してこのクラブに帰ってきたいと思っています。少し遠くにはなりますが、これからも応援よろしくお願いします。行ってきます!!」
By サッカーキング編集部
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