パリオリンピック2024の女子サッカー競技が現地時間3日に行われ、準決勝へ進出する4チームが決定した。
■アメリカ 1-0 日本
グループCを2勝1敗の2位で突破してきたなでしこジャパンは、グループBで3連勝して首位通過で勝ち上がってきたアメリカと対戦した。試合はアメリカがボールを動かす展開となったが、日本は中盤で連動した組織的な守備ブロックを組み、ボールを奪えば素早いカウンターを狙う構図となった。ただ、両チームともにチャンスを作りながらも、得点が生まれずに延長戦へ突入。そして、延長前半にアメリカFWトリニティ・ロッドマンがカットインからゴールネットを揺らし、アメリカが先制。その後、日本は同点に追いつくことができず、アメリカが準決勝進出を決めた。
■スペイン 2-2(PK:4-2) コロンビア
日本と同組のグループCを3連勝で勝ち上がったスペインは、グループAを3位突破したコロンビアと対戦した。前半序盤の12分にコロンビアが先制点を奪うと、その後はスペインが猛攻を仕掛けるも得点を奪えず、52分にはコロンビアに追加点を許す。2点差をつけられ敗退危機に瀕したスペインだが、ここから2023FIFA女子ワールドカップ覇者の底力を発揮。79分にFWジェニファー・エルモソがまずは1点を返すと、終了間際の後半アディショナルタイム7分にイレーネ・パレデスが同点弾を決めて、延長戦へ持ち込んだ。延長戦では両チーム得点が生まれず、勝負はPK戦へ。スペインが4人全員決めたのに対し、コロンビアが2人失敗し、スペインが激闘を制して準決勝進出を決めた。
■カナダ 0-0(PK:2-4) ドイツ
非公認アナリストによるドローン偵察問題により、勝点「6」の減点処分が下されたものの、グループAを3連勝で2位突破した前回王者のカナダは、グループBを2位突破したドイツと対戦。互いに何度も決定機を作るが、なかなかゴールを奪えない展開が続いた。シュート数はカナダが23本、ドイツは11本放ったが、最後まで得点は生まれず、勝負はPK戦へ。ドイツGKアン・カトリン・ベルガーがカナダのPKを2本セーブしたうえ、最後のPKも自ら決めて、ドイツが準決勝進出を決めた。
■フランス 0-1 ブラジル
グループA1位突破の開催国フランスと日本と同組のグループCを3位で通過したブラジルが対戦した。前半はフランスが決定機を作り、まずは12分にPKを獲得。DFサキナ・キャシャウィがシュートしたが、ブラジルGKロレナが完璧にセーブして得点を許さなかった。チャンスを逸したフランスは、40分にもDFグリージ・ムボク・バティが決定的なシュートを放つが、ゴールポストに嫌われて得点には至らない。後半もフランスが決定機を作ったが決めきれずにいると、82分にブラジルFWガビ・ポルティーリョが一瞬の隙を突いて決勝ゴール。ブラジルが1-0でフランスを下して準決勝進出を決めた。
準決勝の対戦カード
【準決勝】
8月6日(火)25:00キックオフ
アメリカ vs ドイツ
8月6日(火)28:00キックオフ
ブラジル vs スペイン
By サッカーキング編集部
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