なでしこジャパンの主将を務める熊谷紗希 [写真]=Getty Images
パリオリンピック2024(パリ五輪)でベスト8敗退に終わったなでしこジャパン(日本女子代表)が5日に帰国。チームのキャプテンを務めたDF熊谷紗希(ローマ/イタリア)がメディアの取材に応じた。
2大会連続6度目のオリンピック出場となったなでしこジャパンは、グループステージ初戦で昨年のFIFA女子ワールドカップ覇者のスペインに逆転負けを喫したものの、その後はブラジルとナイジェリアに連勝し、2位で2大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。アメリカとの顔合わせとなった準々決勝は延長戦にまで及ぶ接戦を演じたものの、105+2分に奪われたゴールが決勝点となり敗北。悲願の初優勝、そして3大会ぶりのメダル獲得は叶わなかった。
全4試合に先発出場した熊谷は志半ばでの帰国について「またここで終わってしまったという悔しい気持ちはありますけど、個人としてやれることはやったので、そこに関しての悔いはないです」とコメント。続けて準々決勝のアメリカ戦について触れ「チームとしてやれたこと、そして手応えの方が大きかったです」と強調。その上で2大会連続のベスト8敗退という結果については次のように言及した。
「結果を残さなくてはいけないところですし、ベスト8の壁というのは自分たちに立ちはだかってくる大きな壁でもあって、ここを超えた世界をもう一回見れるかどうかでこれからのチームや選手たちの自信に繋がって来ると思いますこ。これからそれを変えるためにやるべきこと、やれることをやるだけなのかなと思います」
2011年のFIFA女子ワールドカップ制覇や翌年のロンドンオリンピック準優勝を経験した熊谷も今年の10月で34歳に。注目が集まる今後のキャリアについては「私の中では代表に行っていることがクラブに集中できないとは思っていません。もちろんクラブでやっているものは常に代表で還元したい、代表の力になりたいという気持ちはサッカー選手である以上持ち続けていきたいので、自分の口から代表を引退しますというのは今は考えていません」と明言。その上で次のように言葉を続けた。
「変わる時代は来ると思いますし、自分自身がクラブでやっている中でどのようなジャッジになるかは自分ではできないので、とにかく今は次のシーズンをしっかりイタリアで戦うという形になるのかなとは思います」
By サッカーキング編集部
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