コロンビアを4-1で下したなでしこジャパン [写真]=Getty Images
2025 SheBelieves Cup第2節が23日に行われ、日本女子代表(なでしこジャパン)はコロンビア女子代表と対戦した。
ベスト8敗退に終わったパリ・オリンピック終了後に池田太前監督の退任を発表したなでしこジャパンは、佐々木則夫氏の暫定体制を経て、昨年12月にニルス・ニールセン監督が就任。初の外国人指揮官の下で新たなスタートを切ることとなった。現地時間20日に行われた初陣では、田中美南、浜野まいか、南萌華がネットを揺らし、オーストラリアに4-0で完勝。連勝を目指す第2節は、初戦でアメリカに敗れたコロンビアと対戦する。
試合開始からわずか20秒後、田中と相手を挟み込む形でボールを奪った谷川萌々子がボックス手前から左足を振り抜くと、強烈なシュートがゴール右上隅に突き刺さる。名門バイエルンで活躍する19歳のゴールでなでしこジャパンが先制に成功した。8分には谷川の左CKから田中がヘディングシュートを叩き込み、早々とリードを2点に広げる。
なでしこジャパンはその後も素早い攻守の切り替えでコロンビアを圧倒し、前線の選手が流動的に動きつつ細かくパスを繋ぎながら追加点を狙う。27分、中盤でのパス交換から左サイドへ展開し、植木理子が北川ひかるのオーバーラップを囮に使ってカットインフィニッシュに持ち込む。41分には右サイドを駆け上がった高橋はながクロスを上げ、藤野あおばと北川が立て続けにシュートを放ったが、惜しくもゴールとはならなかった。
主導権を握っていたなでしこジャパンだが、サイドバックが上がったスペースをリンダ・カイセドに使われて45+1分に失点。2-1で前半を終えた。
ハーフタイムで長野風花と浜野まいかを投入したなでしこジャパンは、後半も押し気味に試合を進める。57分、前線からの鋭いプレスでロングボールを蹴らせると、南萌華がこれをカットし素早く田中へ展開。田中は斑点から右サイドのスペースへスルーパスを送ると、走り込んだ浜野が右足で冷静に流し込み、再びリードを2点とした。66分には1ゴール1アシストの谷川を下げ、林穂之香を投入する。
コロンビアは選手を入れ替えながら状況の打開を図るも、なでしこジャパンは各局面で優位に立ち、大きなチャンスを作らせない。76分には自陣でのミスからピンチを迎えたが、GK平尾知佳が至近距離からのシュートを防ぎ、得点を与えない。するとその直後、ボックス内に走り込んだ田中が北川のパスを引き出すと、距離を詰めた相手GKに倒されPKを獲得。これを自ら冷静に沈め、2試合連続2ゴールとした。
試合はこのまま終了し、なでしこジャパンが2試合連続4ゴールを奪って連勝を飾った。第3節は現地時間26日に行われ、なでしこジャパンはアメリカと対戦する。
【得点者】
1-0 1分 谷川萌々子(なでしこジャパン)
2-0 8分 田中美南(なでしこジャパン)
2-1 45+1分 リンダ・カイセド(コロンビア女子代表)
3-1 57分 浜野まいか(なでしこジャパン)
4-1 80分 田中美南(PK/なでしこジャパン)
【スタメン】
なでしこジャパン(4-3-3)
GK:平尾知佳
DF:高橋はな(88分 宝田沙織)、古賀塔子、南萌華、北川ひかる
MF:谷川萌々子(66分 林穂之香)、宮澤ひなた、三浦成美(HT 長野風花)
FW:藤野あおば(88分 松窪真心)、田中美南(83分 千葉玲海菜)、植木理子(HT 浜野まいか)
By サッカーキング編集部
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