浦和は5日、広島の日本代表GK西川周作を完全移籍で獲得したことを発表した。
移籍の際、西川は以下のようにコメントした。
「サンフレッチェ広島より移籍してきました西川周作です。浦和レッズという歴史あるクラブに移籍できたことを嬉しく思います。一日でも早く皆さんに認めていただけるように日々努力し、結果にこだわって頑張りたいと思います。応援をよろしくお願いします」
また、広島にもメッセージを送っている。
「サッカーを愛する一人の人間として、お金より、地位より、名誉より、選手として挑戦する道を選びました。サンフレッチェ広島からは多大な評価と誠意をいただいた中、今回は自分の気持ちを尊重していただきました。本当に感謝しています。サンフレッチェで偉大な背番号1を背負わせていただいたことも感謝しています。そして、最高の監督、コーチングスタッフ、最高の仲間、そして最高のサポーターという素晴らしい環境の中でリーグ二連覇を果たし、ACLの切符も掴み取り、三連覇という目標もできた中、W杯イヤーということもあり、悩みに悩んだ末、自分をより厳しい環境に置き、新しいクラブで自分がどこまでできるか、 チャレンジする道を選ぶ決断をしました」
「自分をより高め、何かを得るためには、今自分の持っている大切な価値あるものを手放さなくてはならないと考えるに至りました。今、この決断が僕にとって良いか悪いか判断することはできませんが、必ずファン、サポーターの方々や応援してくれるすべての方に、僕のサッカー人生にとって良い決断だったといつか認めてもらえるように、しっかり自分の目標に向かって努力して行こうと思います。今の西川周作という選手があるのは、サンフレッチェ広島というチーム、それを支えるすべての方々の支えや応援があったからこそだと本当に、本当に感謝しています。この感謝の気持ちを、僕を育ててくれた大分と第二の故郷となった広島に、いつの日か、僕のサッカー人生の結果として恩返しができたらと思っています。移籍という人生の大きな決断をした西川周作を、選手として、また見守っていただけたら嬉しいです。サンフレッチェ広島の選手としてサッカーができた四年間を誇りに思います。みなさんの劇場での笑顔は僕の宝物です。本当に最高の時間をありがとうございました。感謝と敬意を込めて──」
27歳の西川は大分トリニータの下部組織出身で、2005年にトップチームでデビュー。2010年から広島に在籍して、今季は33試合出場でリーグ連覇に貢献していた。