日本代表では主将を務める長谷部誠 [写真]=Getty Images
「2013年の最後を勝利で終われたことは非常にうれしく思うし、監督はじめコーチングスタッフにはいい年越しになってほしい。この1年を見ればいい時も悪い時もあったし、チームはそういう経験を経て強くなっていくのかな。もちろん一番いいのは悪い時がなくて右肩上がりに成長していくことだけど、なかなかそういうわけにもいかないので、終わりよければ全てよしじゃないけど、最後に内容があって結果も出たことはポジティブなことだと思う」
2013年11月19日のベルギー戦で3─2の逆転勝ちを収めた後、日本代表のキャプテン・長谷部誠はそう安堵感を吐露した。2010年南アフリカW杯直前のイングランド戦から急きょ、キャプテンマークを託され、本大会でベスト16進出の原動力となり、2010年10月のザッケローニ監督就任後は完全なるリーダーと位置づけられてきた。
2011年アジアカップ優勝、ブラジルW杯アジア予選、2013年コンフェデ杯といった日本代表の重要局面には常に長谷部がいて、中盤をまとめてきた。
ザックジャパン発足後の試合を振り返ってみると、長谷部が出ていないのは、国内組のみで戦った2012年2月のアイスランド戦(大阪・長居)と、出場停止だった2013年6月のW杯最終予選イラク戦、コンフェデ杯最終戦のメキシコ戦だけ。途中交代は何度かあったが、ほぼ全てのゲームに先発出場している。
指揮官からの信頼が絶大であることはもちろんだが、長谷部と遠藤保仁の鉄板ボランチコンビが2008年から足かけ6年も続いてきたのは、彼らが簡単にはケガをしない頑強な肉体を誇っていたからでもある。
その長谷部が、右ひざ半月板を損傷するというアクシデントが発生した。スペイン合宿中の14日に行われたステアウア・ブカレストとの練習試合で負傷し、すぐさま帰国して手術を受けた。
かつてオランダで負傷した吉田麻也が現地での手術に失敗し、日本で再手術したことがあったが、長谷部はそういう前例を理解したうえで、意思疎通が容易な日本での手術を選択したのだろう。6月に2014年ブラジルW杯本番が迫っていることを考えれば、賢明な判断ではないだろうか。
とはいえ、ひざのケガというのは一筋縄ではいかない。2011年8月末に同じ右ひざ半月板損傷を負った本田圭佑も完全復帰までに約10カ月を要したし、長友佑都も2013年4月に左ひざ半月板を損傷してから不調が続いた。彼の場合は手術に踏み切らなかったおかげで6月のコンフェデ杯に強行出場したが、パフォーマンスはいい時に比べるとほど遠かった。その後も8月のウルグアイ戦、10月のベラルーシ戦、11月のベルギー戦と欠場している。
長谷部の場合も、順調な経過を辿って3月か4月に復帰できたとしても、不安を抱えながらのプレーになる可能性は大いにある。「ケガと隣り合わせなのは分かっている。焦らずじっくり治すことが大事」と彼らしい冷静なコメントを出したが、復帰時期については「やったことがないので分からない」と一抹の不安ものぞかせている。
ブラジルW杯はコートジボワール、ギリシャ、コロンビアと格上のチームとの対戦が続くだけに、激しい当たりと球際の強さを武器とする長谷部の存在は重要だ。ザッケローニ監督としても、オランダ、ベルギー2連戦のように、長谷部と山口螢をボランチに据えて失点を抑え、勝負どころで遠藤を投入するといったゲームプランも想定しているはずだ。長谷部が万全のコンディションで臨めないとすると、そのプランにも影響が出る。
長谷部の存在感はピッチ内だけではない。キャプテンとして常にチーム全体を見渡し、時には苦言も呈することを厭わない。アジアカップの時には「サブの選手たちが試合に入り切れていない」と控えメンバーの意識改革を促し、ザックジャパンとして最大の窮地に陥った2013年10月のセルビア・ベラルーシ2連戦の時には、自らが発起人となり選手ミーティングを実施した。
「長谷部は生粋のキャプテンだ」とザッケローニ監督も公言しているように、長谷部の存在なしには今のチームは考えられない。だからこそ、いち早くピッチに戻ってきてもらう必要がある。
3月のニュージーランド戦(東京・国立)は難しいであろうが、4月に復帰できれば、実戦感覚を取り戻した状態でブラジルへ行ける。そんな理想のシナリオを現実にしてほしい。
文=元川悦子
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