W杯イヤー初戦、序盤の大量点で日本勝利も2失点…試合運びに課題

岡崎慎司

前半4分、岡崎が決めた日本代表の先制点のシーン [写真]=Getty Images

 5日、「キリンチャレンジカップ2014」が行われ、日本代表とニュージーランド代表が対戦した。

 改修前の国立競技場で最後となる代表戦に臨んだ日本は、序盤からゴールラッシュを迎える。開始4分、左サイドのハーフウェイライン付近から香川真司がロングパスを相手DFラインの裏に送ると、岡崎慎司がカバーに入ったDFの後ろから足を伸ばし、キャッチしようとした相手GKに先んじてボールを押し込み、先制に成功する。

 8分には右サイドの本田圭佑からパスを受けた香川がドリブルでペナルティエリア内に侵入。シュートブロックに入った相手DFをかわそうとしたところを倒され、PKを獲得。これを自身で決め、リードを広げた。11分には右サイドで得たFKを本田がゴール前へ送ると、森重真人がヘディングシュートでネットを揺らし、3点目を得る。17分にはカウンターから左サイドを香川がドリブルで持ち上がり、中央の本田へパス。本田はダイレクトのヒールパスで右へ送ると、走り込んだ岡崎がそのままシュートを決め、4点のリードを得る。

 その後、ニュージーランドがペースを掴み始め、26分には左サイドで得たFKをクリス・ウッドが、シュート性のボールをニアサイドに送ると、味方がゴール前でコースを変えたが、わずかにゴール左に外れた。迎えた39分、ウッドが左サイドゴールライン際でドリブルを仕掛けると、酒井宏樹がカットしたが、こぼれ球が山口蛍に当たって再びボールはウッドの下へ。ウッドは角度のない位置からGK川島永嗣の頭上を突く、シュートを決めて1点を返した。

 ハーフタイムに日本は酒井宏、青山敏弘、山口、岡崎に代え、酒井高徳、遠藤保仁、細貝萌、清武弘嗣がピッチに立つ。前半の終盤はニュージーランドにペースを掴まれた日本は、後半もミスなどがあり、流れを得られず押し込まれる。日本はようやく74分、左サイドからのクロスを遠藤が右足で落とし、清武がゴール正面からボレーシュートで狙うチャンスが訪れたが、左ポストに阻まれた。

 81分、ニュージーランドは右サイドからのクロスを、ウッドが右足のダイレクトボレーで合わせ、ゴール右へ決めて2点目を獲得。日本は香川に代わって途中投入となった齋藤学が得意のドリブルで仕掛けを見せるなどしたが、得点は生まれず。4-2で試合は終了し、日本は勝利したが、大量得点後の試合運びに課題を残す結果となった。

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