元日本代表の森島氏が大久保嘉人の代表復帰を熱望「ザックさん、頼みますよ」

森島氏は「得点王なんだから、代表に入ってしかるべき」と元同僚の大久保の代表復帰を熱望

　元日本代表で、現役引退後の現在は古巣セレッソ大阪のアンバサダーを務める森島寛晃氏が、元チームメート大久保嘉人による自伝『情熱を貫く　亡き父との、不屈のサッカー人生』の出版に関して、サッカーキングの取材に応えた。2人は2001年から2004年までC大阪でともにプレーしている。

　森島氏は、大久保が国見高からC大阪に加入した2001年を思い返し、「嘉人は自分の選手寿命を短くした選手なんですよ」と切り出した。続けて、「選手時代の自分は、どんなにうまくて、強い選手がいても、絶対に負けないと思ってやってきた。『これは……』と思う若いやつにはガツッといったりね。でも、嘉人が入ってきた時、初めて『ヤバいぞ』と思った」とコメント。「弱気になったのはあれが初めて。あの弱気で寿命が縮んだと思います」と、大久保が若くして正真正銘の逸材だった当時を懐かしそうに振り返った。

　森島氏は、「あれだけ上手くて、それでいて熱い気持ちが見えるプレーができる選手はめずらしい」と言葉を続け、「嘉人は得点王なんだから、代表に入ってしかるべき。ザックさん、頼みますよ！」と、後輩の代表復帰を猛アピールした。同時に、「もちろん、セレッソにも、そうした可能性を秘めた選手がまだまだたくさんいる。ザックさん、よく見て下さい！　僕、セレッソのアンバサダーだからこれも言っておかないとね」と半ば冗談めかしながらも、C大阪組の代表招集を強く訴えている。

　7日発売の大久保の自伝をめくりながら、森島氏は「嘉人はどこのクラブに行ってもサポーターに愛される選手。この本は、たくさんの人に手にとって読んでもらいたいですね」と取材を締めくくった。