ギリシャ戦、スコアレスドローで肩落とし、ピッチを後にする日本代表 [写真]=Getty Images
ブラジル・ワールドカップのグループリーグ第2節が19日に行われ、グループCでは日本代表とギリシャ代表が対戦し、0-0で引き分けに終わった。
大手メディア『ESPN』が同試合のレビューを掲載し、試合について振り返っている。
前半でギリシャ代表が1人退場者を出した同試合を、「フラストレーションの溜まる試合だった」とし、日本代表が「数的有利な状況で数少ないチャンスをものにできなかったら、苦しくなった」と、簡単に振り返った。また、「日本代表の試合を見てきた人ならば、アジアのチャンピオンはいつも冷静なチームではないことを知っているだろう。そして今日の試合でまたそれを証明してしまった」と、日本代表の持つ不安定さが、この大一番で出てしまったと指摘した。
また、コートジボワール戦で受け身になってしまった日本代表だが、「ギリシャ戦で序盤は攻撃的だった」と攻撃の姿勢を評価。しかし、「プレスや押上げ、崩しは全く実らなかった。試合の終盤に両サイドバックの内田篤人や長友佑都がギリシャのディフェンスラインを押し上げる動きをみせていただけだった。だがそれでも、ギリシャにとって危険なエリアへのボールは、うまく対処されるか、無駄になるだけだった」と攻撃がうまく噛みあっていなかったことを批判している。
そして日本代表の課題の1つとして、「経験豊富なゴールスコアラーがいないことだ」と決定力について言及し、この試合では、「内田のパスから大久保嘉人がフリーで打ったシュートが1番チャンスだったが、大久保は決定的な場面で大きく逸らして外してしまった」と例を挙げた。
さらに、「日本がチャンスで決められないだけではなく、この2試合で十分なチャンスを作れなかった事もある」と続けて、「アジアで見せてきたダイナミックなプレーは、このトーナメントで見せることはなく、決定力も不足している」と、今まで見せてきた良いプレーが出来なかったことも問題点として指摘した。
最後に同メディアは、「数的有利の状況の中、得意のチームプレーで打開しようとしたが、実ることはなかったため、大きな失望を生むだろう。結局のところ、今日の見出しは、『香川がベンチスタート』ではなく、『日本は試合に勝つための十分な賢さを欠いていた』となる」と結論付けている。
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