U-21日本代表は14日、第17回アジア競技大会男子サッカーのグループD初戦でクウェートと対戦。同大会は19日に韓国の仁川で開幕するが、男女サッカーは先行して開催される。
日本は2010年に中国の広州で行われた前回大会で初優勝。2016年のリオデジャネイロ・オリンピックを見据えたU-21日本代表が連覇への好発進をかけた試合となった。
試合は、10分に左サイドからのマイナスの折り返しを、野津田岳人がトラップでDFをかわし左足でシュートするも、ゴール上にふかしてしまう。20分には、ペナルティエリア前のゴール正面でボールを受けた中島翔哉が、そのままミドルシュート。しかしクウェートGKに左手1本ではじかれゴールとはならなかった。
42分、日本はハーフラインを越えたあたりから原川力が前線に上がっていた大島僚太へ浮き球のパス。抜け出した大島はペナルティエリア内中央でしっかりトラップすると、DF3人に囲まれるが、そのまま落ち着いてゴール左に流し込み、日本が先制に成功した。
クウェートは45分に、右サイドから低めのクロスをいれると、ニアでDFの前に飛び出したクウェート選手がシュート。しかしこれはGK牲川歩見がセーブし、日本が前半を1-0で折り返す。
後半は開始早々の46分、日本は高い位置でボールを奪った岩波拓也が、前線に残っていたフリーの原川に鋭いパスを通す。ペナルティエリア内左でシュートを打てるチャンスだったものの原川は、中央へ折り返すパスを選択。クウェートDFにカットされゴールとはならなかった。
49分、右からのCKに西野貴治がヘディングでゴール右隅を狙うも、ゴールに張り付いていたクウェートDFがはじき出し、再度CKを獲得。50分に同じく右のCKから、ファーサイドの植田直通が中央へ折り返すと、フリーとなっていた鈴木武蔵がヘッドで押し込み、追加点を獲得した。
70分、クウェートが右サイドからクロスを入れると、GK牲川が飛び出し一度はキャッチするもこぼしてしまい、クウェート選手の前にボールを落とす。そのボールをそのままシュートされるも、ゴールラインにいた岩波がブロック。しかし、そのボールに詰めたユセフ・ナジャフにゴールを奪われ、リードを1点差にされる。
クウェートに勢いが増す中、75分に日本は左のCKでショートコーナーを選択。フリーとなったキッカーの原川にボールが戻ると、クウェートのGKとDF間をつくグラウンダーのクロスを入れる。ニアに走りこんだ植田がスルーし、ファーサイドでフリーの岩波が豪快なシュートを決めて3-1と突き放した。
日本は76分に野津田に代えて矢島慎也を投入。83分には、中央の中島から、オーバーラップした右サイドの室屋成にパス。室屋が中央へ折り返すと、鈴木がボレーを決めて追加点を挙げる。
直後に日本は、鈴木に代えて荒野拓馬を、89分に原川に代えて喜田拓也を投入。試合はそのまま終了し、日本が4-1でクウェートを下して、初戦を白星で飾った。
同組のイラクとネパールの対戦は、4-0でイラクが快勝。U-21日本代表は次戦、17日にそのイラクと対戦する。
【スコア】
日本 4-1 クウェート
【得点者】
1-0 42分 大島僚太(日本)
2-0 50分 鈴木武蔵(日本)
2-1 70分 ユセフ・ナジャフ(クウェート)
3-1 75分 岩波拓也(日本)
4-1 83分 鈴木武蔵(日本)