AFC U-19選手権のグループリーグ第2節が11日に行われ、グループCではU-19日本代表とU-19ベトナム代表が対戦した。
初戦のU-19中国代表戦を落とし、決勝トーナメント進出へ後のない日本代表。前節から中1日、30度を超える気温というコンディションの中、中国戦からは先発1名を変更し、金子翔太に代わり、井手口陽介が入った。一方のベトナムは初戦で韓国に0-6と大敗。こちらも勝利が義務付けられる。
試合は序盤から日本がボールを支配するも、なかなかベトナムゴール前に近づけない。 18分にはベトナムにチャンス。スルーパスにタイン・タンが抜け出すと、ペナルティエリア内右からシュートしたが、ボールはクロスバーを越えた。
26分、日本にもようやく好機。関根貴大が右サイドで粘り、クロスを中央の南野拓実がフリーでヘディングシュートを打ったが、GKミン・ロンの守備範囲。直後にも関根が高い位置でのボールカットからカットインして左足で狙ったが、ポスト右へ外れる。31分にも右サイドから広瀬陸斗のマイナスクロスを受けた松本昌也がワントラップから強烈なシュートを打ったが、左ポストを直撃してしまった。40分にもゴール正面でパスを受けた松本が反転してからシュートしたが、再び左ポストをヒット。前半は無得点で終える。
ハーフタイム、日本は松本に代えて奥川雅也、ベトナムもバン・ドゥクに代えてバン・ロンを投入。1枚ずつ交代カードを切る。立ち上がり、ベトナムは左CKを得ると、ファーサイドでフリーのスアン・フンがシュートしたが、ゴールライン手前で坂井大将がクリア。日本は事なきを得る。
54分、日本は越智大和が右サイドからクロスを送ると、井手口がボレーシュート。しかし、GKの正面をつく。日本は56分、相手選手と競り合った際に後頭部をピッチに強打した広瀬に代わり、石田崚真が入る。
迎えた59分、日本はゴール正面の南野へのパスが相手DFにカットされたところを奥川が拾って、エリア内に侵入。そのまま右足のシュートをゴール左へ決め、先制に成功する。70分ベトナムはGKミン・ロンが立て続けに足をつってしまい、交代枠3枚目をGK同士の交代で使ってしまう。
71分、石田が右サイドからゴール前に送ったクロスを南野が押し込んだが、GKパン・トゥルオンの正面。さらに直後にも石田のクロスをゴール前フリーの南野が頭で合わせたが、枠を越えた。ベトナムもチャム・ティーが強烈な無回転ミドルを放ったが、わずかにクロスバーを越えた。
日本は83分、足をつった川辺駿を下げて望月嶺臣を投入して交代枠を使い切る。終盤に日本は先制点の奥川が負傷により、担架で運び出されると、一人少ない状態で90分、右サイドからクロスを上げられると、クリアしたこぼれ球をタイン・タンに拾われ、そのまま強烈なシュートを決められてしまい、同点とされる。
アディショナルタイムに日本は1人少ない状態ながら、押し込む。すると95分、左CKを獲得すると、南野が送ったボールに中谷進之介がヘディングで合わせてネットを揺らし、土壇場で再び勝ち越す。1分後にはカウンターから井手口がエリア内右の角度のない位置から強烈なシュートを叩き込み、ダメ押し点を獲得。直後に試合終了のホイッスルが鳴り、3-1で日本が勝利した。13日に行われるグループリーグ最終節で日本は韓国、ベトナムは中国と対戦する。
【スコア】
U-19日本代表 3-1 U-19ベトナム代表
【得点者】
1-0 59分 奥川雅也(日本)
1-1 90分 タイン・タン(ベトナム)
2-1 90+5分 中谷進之介(日本)
3-1 90+6分 井手口陽介(日本)