5日の練習の合間に休憩する日本代表メンバー [写真]=兼子愼一郎
12月29日の国内合宿スタートから休みなしでトレーニングを続けてきた日本代表。12日に行われるアジアカップ2015の初戦・パレスチナ戦(ニューカッスル)まで残り6日というタイミングで、4日、5日と練習試合を行った彼らは6日を完全休養日に充てた。
「監督とスタッフみんなで昨日ミーティングをして今日は1日オフにしましょうということになった。ここから先はなかなかオフを取る機会もないんで。スケジュールを決める時にオフを決めるやり方もあるけど、今回はやりながら判断しましょうってことだった」と日本サッカー協会の霜田正浩技術委員長は説明したが、ここまで順調な調整が進んできたと判断し、あえて休みを入れることにしたという。
この日には柴崎岳(鹿島アントラーズ)が遅れて現地入りし、3~5日の練習を欠席した豊田陽平(サガン鳥栖)も回復。ようやく23人全員が揃った。彼ら2人だけは6日も軽い練習を行って、7日からは全体練習に合流できるように促していく方向。彼ら以外の選手もホテルのジムやプールで調整を行うという。それぞれにコンディションを整えて、7日以降、チーム一丸となって臨戦態勢に突入することになりそうだ。
4日のオークランド・シティ戦と5日のランブトン・ジェファスFC戦で90分間戦った選手も多く、猛暑の中で1試合分戦ったことで、現時点での状態がどの程度まで上がっているかを確認できたのは収穫だ。欧州でコンスタントに試合に出ている本田圭佑(ミラン)、岡崎慎司(マインツ)、長谷部誠(フランクフルト)、長友佑都(インテル)らは気温30度超の状況下でもフルに走れることをアピール。香川真司(ドルトムント)のように試合出場機会の少ない欧州組とオフ明けの国内組が残り期間でどこまで走力を引き上げて行けるかが本番への重要テーマの1つと言える。
格下だったランブトン・ジェファス戦での7得点はともかく、ガチンコ勝負に行ったオークランド戦で決定機をモノにできなかった反省点をどう生かすかも大きな改善点。岡崎や乾貴士(フランクフルト)は「クロスからの攻撃が多すぎた。もっとバリエーションを増やさないといけない」と話していたが、ハビエル・アギーレ監督はむしろクロスからの得点パターンを確立させたいと考えているようだ。
「(今のサッカーは)クロスで点を取る確率はかなり高い。どんなに優秀なDFがいても、クロスボールの対応というのは、ボールとマークを両方見れなくなるから。ただ、クロスから点を取る形が日本では確立されてない。クロスから点を取りたいというのは監督はずっと言っている。中東勢相手とか、引かれた相手に限らず、クロスを上げられる時に上げる、人数かけて飛び込んでいくことも増やしたい。クロスといってもハイボールだけではないし、岡崎のようにピンポイントで合わせられる選手もいる。いいクロスを上げられるサイドバック、サイドハーフもいる。そこを生かして武器にしたい」と霜田技術委員長も指揮官の狙いを代弁していたが、確かに岡崎や長身の豊田をうまく活用すれば、もっと得点力はアップする。これまでの日本代表はパスワークからの崩しに依存してきたが、それだけでは中を固められた時には打開策を見いだせない。外と中を有効に使えるような攻撃パターンを短期間でいかに構築していくか。そこが残された5日間の注目点だ。
選手たちも練習や試合で起きた出来事に対して、自ら意見をぶつけ合うような場面が増えている。オークランド戦後にも、ダウンをしながら本田、岡崎、長友、乾が試合の反省点をじっくり議論していた。右サイドの本田、酒井高徳(シュツットガルト)、塩谷司(サンフレッチェ広島)といったこれまであまり接点のなかった選手たちもコミュニケーションを取るようになっている。「ブラジル・ワールドカップの時より明らかに話し合う時間が増えている」(霜田委員長)という前向きな変化が起きているのはいいことだ。
それもブラジル大会で惨敗した悔しさを晴らしたいという強い思いがあるから。アジアカップで敗退するようなことがあれば、日本サッカーへの期待が一層トーンダウンする。それだけは避けたいという思いは本田、長谷部ら主力らの中では強い。もちろんブラジル大会を逃した豊田、乾らはここから代表定着を目指してやろうと強い意欲を抱いているはずだし、柴崎や武藤嘉紀(FC東京)ら若い世代もベテラン勢に食い込もうと必死だ。そういうポジティブなムードを生かして、本番前の最終段階を有効活用したいものだ。
文=元川悦子
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