13日、アジアカップを戦う日本代表は、オーストラリアのニューカッスルで練習を実施。4-0で勝利した前日のパレスチナ戦に途中出場したサガン鳥栖所属のFW豊田陽平が、練習後に記者団の取材に応じている。
80分にFW岡崎慎司に代わって出場した豊田は、4点差がついた状態での投入となったことについて「やりにくかったか」と記者から問われ、「そうですね」と苦笑い。「みんな点を取りたがっていましたし、何とかしてチームで打開してというよりは、ちょっと難しい状況だったかなと思います」と続けた。
しかし、大事な公式戦での起用ということで、「出られなかった選手もいる中で出してもらったわけですから、何かしら仕事はしたかったですけど」と、反省の弁を口にした。
出場時間は短かったが、収穫もあったという。「キヨ(清武弘嗣)がシュートを打ったシーンは、キヨは僕のことを見てくれていたという話を聞いた。ミスキックになったかもしれないですけど、そこを見てくれていたというのは、今後に向けていい情報を得たなと思っています」と、前向きに捉えている。
また、12日には全国高校サッカー選手権の決勝戦が行われ、豊田やMF本田圭佑の母校である星稜高校が初優勝を果たした。
「僕も圭佑以上に嬉しいなと。圭佑の時は3位ですから悔しい思いをしていると思うけど、僕はそこにもたどり着けずに終わってるので」と、後輩たちの奮闘を称えると、「ましてや今年、佐賀牛を贈ったメンバーが優勝してくれたわけですから、すごく感慨深いものもあります」と、元日に宿舎を訪問して鳥栖の名産・佐賀牛を後輩部員に差し入れしたエピソードも交えながら、喜びを表した。
一方で、最後は「来年以降がまた怖いなと。また贈り続けないといけないんじゃないかと…」と、不安な表情も覗かせていた。
日本代表は、16日に行われるグループステージ第2戦でイラク代表と対戦する。