石川(左)とハイタッチする武藤 [写真]=Getty Images
Jリーグヤマザキナビスコカップの予選リーグ第1節が18日に行われ、FC東京はホームの味の素スタジアムでアルビレックス新潟と対戦。FW武藤嘉紀は得点こそならなかったものの、フル出場でチームの今季初勝利に貢献した。
「最終的に勝ててよかった」
Jリーグが開幕して2戦2引き分け。開幕節は自らの2ゴールでチームを窮地から救い、第2節は2度の決定的なシュートを放つなど孤軍奮闘が目立っていた武藤。この日もゴールこそ奪えなかったが、試合後は今季初勝利の喜びを噛み締めていた。
リーグ戦から中3日での過密日程に「大分きつかった。久しぶりにハードな日程だったので」とこぼしたが、その表情は充実感に溢れていた。
開始わずか2分で失点を喫し、苦しい立ち上がりとなった。石川直宏と林容平のゴールで逆転勝利したが、自らはシュート1本。「自分自身は苦戦した」と話したように、運動量豊富な新潟の守備に苦しんだ。
しかし、68分にチャンスが訪れる。後方からのフィードを林が落として密集地帯を抜け出し、ドリブルでエリア内に持ち込んだが、惜しくも相手DFにカットされた。
「もう少し(相手DFが)待つかと思ったけど、そのまま足を出された。そこは相手との駆け引き。イメージはあったが、決められず悔しい」
得点能力だけが武藤の魅力ではない。試合を通して守備でもチームに貢献。逆転したあとは気迫のこもったスライディングでボールを奪うシーンも。労を惜しまないプレスバックや球際での激しさも存分に見せた。
「チームのために泥臭くプレーしようと思った。その中でチームを救えるゴールを取れるようになりたい」
19日にはヴァイッド・ハリルホジッチ新体制になって初の日本代表発表が行われる。スポットライトを浴びずともチームのために戦える武藤が新監督の目に留まるかに注目が集まる。
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