先制点を挙げた中島翔哉(左) [写真]=Getty Images
AFC U-23選手権2016予選の第2戦が29日に行われ、グループIではU-22日本代表とU-22ベトナム代表が対戦した。
2016年に開催するリオデジャネイロ五輪の予選を兼ねている同大会の予選が開幕。各グループ1位および、同2位のチームで成績が上位の5チームに、本戦開催国のカタールを加えた16チームが、2016年1月に開催される決勝大会に進出できる。
27日に行われた初戦のマカオ戦を7-0の大勝で終え、第2戦を迎えた日本。初戦からは7名を入れ替え、FW南野拓実、FW久保裕也らを先発で起用した。
この試合、最初にチャンスを得たのはベトナム。8分、先発で起用された西野貴治がペナルティエリア内でボールを奪われかけ、植田直通が慌ててクリア。こぼれ球を拾ったホー・ゴック・タンがミドルシュートを放ったが、櫛引政敏がなんとか抑えた。
一方の日本は徐々に主導権を握っていく。23分、大島僚太のスルーパスに抜けだした中島翔哉が左足でシュートを放つが、ベトナムGKフィー・ミン・ロンが横っ飛びで防ぎ、得点には至らない。
その後も終始攻め込みながら、なかなかシュートまで持ち込めない日本。41分、大島の縦パスを受けた南野がペナルティエリア左に侵入し、左足でシュート。しかしボールはわずかに枠の右へ外れた。
嫌な流れが立ち込み始めた43分、遂に試合が動く。右サイドの久保からのパスを受けた南野がゴール前の中島に縦パス。中島が粘り、ペナルティエリア左に持ち込むと、南野と交錯しながら左足シュート。これがゴールネットを揺らし、日本に待望の先制点が生まれた。
直後の45分、ベトナムが右サイドでFKを獲得すると、クロスボールにフイン・タン・タイが飛び込んだが、ここは櫛引の好セーブで難を逃れた。このまま1-0で日本がリードして前半を折り返す。
後半立ち上がり、またしても日本がピンチを迎える。54分、植田がゴール前やや左の位置でFKを与えると、ファム・マイン・フンのクロスにクエ・ゴック・ハイが飛び込む。しかし、シュートはゴール左上に外れた。
追加点が欲しい日本は、55分に久保を下げて鈴木武蔵を、67分には矢島慎也を下げて豊川雄太を投入する。
すると74分、山中亮輔が左サイドで倒されて日本がFKを獲得。豊川が上げたクロスボールを西野がボレーシュート。キーパーが弾いたところをもう一度西野が押し込んだが、オフサイドの判定で追加点とはならなかった。
なかなか追加点が取れなかった日本だが、ラストワンプレーで追加点を奪う。右サイドでボールを受けた途中出場の浅野拓磨が中央へ折り返すと、中島がゴール左に決めて2点目を奪った。
このまま2-0でU-22日本代表がU-22ベトナム代表を下し、辛くも2連勝を遂げた。
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