日本代表を率いるハリルホジッチ [写真]=兼子愼一郎
日本代表が新たな船出を連勝で飾った。
ヴァイッド・ハリルホジッチ新監督が就任して初めての国際親善試合。3月27日に行われたチュニジア代表とのキリンチャレンジカップ2015に2-0で勝利すると、同31日のウズベキスタン代表とのJALチャレンジカップ2015では攻撃陣が爆発して5-1と大勝。2018年のロシア・ワールドカップに向けて好スタートを切った。
2014年のブラジル・ワールドカップでアルジェリア代表を率いてベスト16進出を果たしていた指揮官は、アグレッシブなサッカーで優勝国のドイツをあと一歩のところまで追い詰めた実績を持つ。サッカー大国ではないアルジェリアを強豪国と伍するまでに引き上げた手腕が選手たちに強く求めたのは、戦う姿勢とゴールへの意識、そしてチーム内の規律だった。
これは日本代表に求めるものと同じだ。今回の2試合に際して約10日間のキャンプを実施したが、ハリルホジッチ監督が選手たちに要求したのは「インテンシティ」と表現する球際の強さ、そして素早く縦を突く攻撃。言い換えるならば、ボールの奪い合いで勝つこととゴールを狙う意欲。まさしくサッカーの本質とも言えるが、選手たちは2試合とも指揮官の要求にしっかりと答え、ピッチ上で戦う姿勢を強く打ち出していた。本田圭佑(ミラン)は「口にするのは簡単ですけど、しっかりと日々の練習からハードワークすることは難しい。それをクラブの練習から忘れずに挑戦していきたい」と原点回帰を誓っている。
ハリルホジッチ監督は、「劇場型」の指揮官なのかもしれない。代表メンバー発表会見では大型モニターを使用し、立ち上がって歩き回りながら選手名や選出理由を“プレゼン”した。試合が始まれば、途中出場しようとする選手に顔を近づけて期待している内容について熱弁を振るう。選手たちへのミーティングでは「できることだから要求している。できないことは求めない。でも、お前たちは要求すればできるクオリティを持っている。だから求めるんだ」と熱く語ったという。その姿や言動からは、近年の日本代表監督にはあまり見られなかった情熱家の一面がうかがえる。解説者のセルジオ越後氏も「演出がうまいね。選手交代時のアクションとかを見ていると。フィリップ・トルシエ以来と言える演出家だよ」と2002年に日本代表を率いてベスト16進出を果たした指揮官を引き合いに出した。
新監督の就任で日本代表チームには明らかに今までとは違うピリッとしたムードが漂っている。細部にまでこだわり、数センチの寄せをも追求する指揮官だけに、選手たちもハイレベルな意識とプレーが求められる。だが、それもハリルホジッチ監督の言葉を借りれば、日本代表は「できるクオリティを持っている」からに他ならない。
例えば、ウズベキスタン戦で柴崎岳(鹿島アントラーズ)がロングシュートを決める前のプレーだ。相手の直接FKが壁に当たってこぼれたところで、ルーズボールを拾おうとした相手選手へ一気に3人が襲いかかってボールを奪い、鋭いカウンターを発動させて相手GKの飛び出しを誘発。柴崎のロングシュートを呼び込んだ。この2試合では他にも球際の強さや鋭く縦を狙うプレーが頻発しており、選手たちは口々に「監督の要求は高いけど、それに応えなければ」と話している。ハリルホジッチ監督は就任からのわずかな期間で選手たちの意識改革に成功したと言っていい。
6月上旬にはロシアに向けたワールドカップ予選がスタートする。今後はアウェイでの戦いを意識した強化試合も必要になるだろう。セルジオ越後氏も「国内での試合ではなく、海外に出てもっと実戦と同じような環境で試合をしないと強くはならない」とあえて厳しい条件下でゲームに臨むことがチーム強化の一助となると指摘する。
以前から日本代表のスポンサーを務めるKIRINの特設サイト(https://ouen.kirin.co.jp)では現在、“サポーターから未来の日本代表を強くするために育成段階で必要なもの”を募集。その中でも「ストライカーの育成」「指導者の質向上」、「上手くなるサッカーから勝つサッカーへの意識改革」等、その他具体的な練習方法まで、様々な意見が寄せられている。
3月27日に行われたキリンチャレンジカップ2015の会場等でもファン・サポーターから手書きで募集を行い、1500件を超える熱いアイデアが集まったという。
監督はもちろん、日本サッカー協会にも、Jクラブにも、選手にも、日本代表を取り巻く環境にも、まだまだできることはたくさんある。その先にあるハリル・ジャパンの完成形は、いかなるものになるのか。短期間でこれだけの変化をもたらした指揮官と日本代表チームの今後が楽しみでならない。
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