FC東京でプレーする日本代表FW武藤嘉紀 [写真]=Getty Images
11日に行われるキリンチャレンジカップ2015のイラク戦、16日に行われるロシア・ワールドカップ、アジア2次予選初戦のシンガポール戦に向け、海外組のみで国内合宿を行なっていた日本代表。8日からは国内組13人が合流し、全25人での練習が実施された。練習後、FC東京のFW武藤嘉紀が記者団の取材に応じている。
海外組は1日から事前合宿を行っており、この日から国内組が合流する形となった。海外組の様子については「みんな結構疲れてそうな感じはしましたけど、それもやっぱり監督が求めていたことだし、結構ポジティブにやってたんじゃないかと思います」と疲労は見えたものの、メンタルの面では充実していたように感じた様子。
Jリーグでの連戦に続き、代表への合流と過密日程が続く。チームが変わることで上手くリフレッシュ出来るかと問われると、「緊張感が増すんで、疲れがいい方向にいくってことは特にないです。ただ、チームが勝てているのでそんなに疲れを感じてなくて、いい感じで入れている」とコメント。代表での緊張感については「海外組もいますし、今回に関してはアジア予選が始まるという緊張感もあります。自分もしっかり結果が出せるように用意していきたいと思っています」と、気を引き締めている。
武藤は5月30日にマインツへ移籍することが発表された。移籍決定後、初めての代表戦となるが、同クラブの先輩でもあるFW岡崎慎司について「オカ(岡崎)さんはFWとしてすべての能力が高いですし、自分が見習わないといけないところも沢山ありますけど、今からすべてをゲットすることは難しいと思うので、本当に自分に必要なところを抜粋しながら、レベルを高めていけたらいいなと思います」と、自分に必要とされる部分を上手く盗んでいきたいと語った。
FC東京ではCFとしてプレーする機会が増え、プレースタイルに変化も生まれた。代表では主にサイドでプレーしているが、これについては「FWの気持ちも分かりますし、それが生きないことは絶対にないと思うので、サイドでプレーしていても得点だったりアシストをしたいという気持ちはあります」と、サイドでもFWとしての経験を生かしたいと意気込んだ。
武藤にとって日産スタジアムは日本代表初ゴールを決めたスタジアムでもある。スタジアムについては「初得点を決めた非常に感慨深い場所でもありますので、ここからいい形で再スタートを切れたらいいなと思います。ここがワールドカップへのスタートだと思いますし、ここから全部の代表に選ばれたいという気持ちもありますし、そういう意味でも、自分の勝負というか、大事な分岐点でもあるかなとも思います」と述べ、思い出の地からの再スタートを誓っている。
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