持ち前の閃きをプレーで見せたい柴崎「型にはまらないアイディア出したい」

柴崎岳

代表合宿でトレーニングを行う柴崎 [写真]=兼子愼一郎

 11日に行われるキリンチャレンジカップ2015のイラク代表戦、16日に行われるロシア・ワールドカップ、アジア2次予選初戦のシンガポール戦に臨む日本代表が10日、横浜市内で練習を行なった。練習後、鹿島アントラーズのMF柴崎岳が記者団の取材に応じている。

 3月に行われた代表戦から約3カ月が経過した。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督から受けた要求について、どのように消化しているかを問われた柴崎は「所属クラブと代表と、違うところは沢山あるので、意識の部分だったりは練習の中で落とし込める部分はありますけどね。特に戦術的な部分で意識することはなかったですし、スピードだとか意識だとか、監督に求められてる能力は意識してやってきました」と語り、上手く対応出来ていることを明かした。

 ハリルホジッチ監督就任以降、AFCチャンピオンズリーグなどでも局面での球際の強さを発揮出来てきたが、これについては「徐々にボールを奪える回数も多くなってきたと思いますし、代表戦でもそうですし、Jの戦いの中でも収穫はあるので、その辺はいい傾向かなと思います」と成果が表れていることを実感している様子。

 柴崎は3月の代表戦ではより攻撃的なポジションで出場した。本来のボランチで出場した場合はどういった面を出したいか問われると「出る確率が高いポジションでのイメージは出来ていますし、そこまで試合中にポジションにとらわれる必要もないと思っています。しっかりと守備時、攻撃時、監督の求めているポジショニングだったりを意識するのはそうですけど、自分のアイディアというもの、閃きだったり判断を大事にしながら、あんまり型にはまらない様なアイディアを出したいと思っています。それはチームとしての約束事を守りながら、バランス良く考えていきたいと思っています」と語り、ポジションを意識し過ぎずにプレーすることを念頭に置いているという。

 ボランチの選手としては、タイミング良く飛び出すことが求められているが、これについては「僕の能力というか持ち味は生きると思いますし、そこはクラブでやっていることとアイディア的には変わらないので、しっかりとボランチの位置から相手が混乱に陥る様な動きをしていきたいと思っています。前線のサポートも含めて、しっかり色んなサポートをしていきたいと思います」と、自身の持ち味を生かしながらプレー出来ると述べた。

 アジアカップでは出番がなかったものの、チームが対戦したイラクの印象については「結果から見ても、内容的にも非常に手強い相手でしたし、球際も強いです。ずるがしこい部分もありますし、そういうイメージはありますけど、試合に入ってみないとわからない部分もあります。しっかりと試合に入ってから相手を見ていきたいと思います」と、まずは試合に出た上で相手を見極めたいと語っている。

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