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セルジオ越後氏「期待外れ」と日本代表をバッサリ、「内容チグハグ」「雰囲気が重い」

2015.09.03

選手に指示を送るハリルホジッチ監督 [写真]=兼子愼一郎

 ロシア・ワールドカップ出場を懸けたアジア二次予選が3日に行われ、日本代表はホームでカンボジア代表と対戦。本田圭佑、吉田麻也、香川真司の得点で3-0と勝利し、二次予選2戦目で初勝利を挙げた。

 試合後、『サッカーキング』ではサッカー解説者のセルジオ越後さんに話をうかがい、振り返ってもらった。

「期待外れの試合だね。コンディションの悪さが目立って、海外組を連れてきた意味がなかった。本田(圭佑)や岡崎(慎司)たちの状態は良くなかったよね。東アジアカップの時、ハリルホジッチ監督は日程との兼ね合いでコンディションのことを指摘していたけど、今回の海外組だって合流したスケジュールを考えると同じようなもの。しかも距離の移動がより長い。海外組は代表で一緒にやっている時間がすでにあるから、成熟度は違うかもしれないが、Jリーグでコンディションのいい選手を使ったほうがよかったんじゃないかな」

「試合の内容もチグハグなサッカーで、ハリルホジッチ監督が何をやりたいのか、どんどん見えなくなってきている。結果が出なくて焦ってきたのかな。選手の表情も硬かったしね」

「山口(蛍)はシュートがひどかった。J2レベルのプレーを見せてしまったね。サイドからのクロスも、セットプレーの精度もひどかった。香川のCKはワンパターンだったよ。吉田(麻也)と森重(真人)がボランチのような位置まで上がってきていたし、山口と長谷部(誠)のうち、どちらかは柴崎岳のような攻撃の仕掛けになるようなパスを出せる選手を置くべきだったよ。守備の場面がほとんどないんだから」

「チームの雰囲気が重いよね。監督のこの調子が続いて、チームとして保てるのか疑問だよ。終始、攻撃している展開で、決定機を逃したりチャンスにつながらなかったりすると、『自分のほうができる』というくらいに怒る。テクニカルエリアで感情的になっているシーンが目立つ。ラインギリギリで選手にプレッシャーをかけるような試合内容ではないんだ。チームとしてうまくいかなくなって、プレッシャーをさらにかけて、またうまくいかなくなって…、と負のスパイラルに陥ってしまうんじゃないか」

「オーストラリアや韓国はしっかりと格下相手に得点差をつけて勝った。カンボジアはシンガポールが4-0で勝ったチームなのに、日本は3点どまり。最終予選には進めると思うが、来年、再来年が心配になってしまうよ」

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