14日の練習に臨んだ日本代表MF山口蛍 [写真]=兼子愼一郎
12日に行われた2018年ロシア・ワールドカップのアジア2次予選・シンガポール戦を終え、13日夕方に17日の次戦の地・カンボジアのプノンペン入りした日本代表。14日は夕方17時過ぎから試合会場となるプノンペン・オリンピックスタジアムで現地初練習を行った。
「シンガポールよりこっちの方が気温は高いらしいですけど、暑いです」と吉田麻也(サウサンプトン)が苦笑いを浮かべた通り、この日のプノンペンは夕方でも気温31度・湿度70パーセント超という高温多湿の気象条件。しかもピッチは不慣れな人工芝だ。本田圭佑(ミラン)は「僕はプロになるまでほとんどが人工芝だった。CSKAでも経験しているし、いい方の芝の種類だと思いますけどね。むしろボールの方が気になりました」と涼しい顔で話していたが、選手によっては戸惑いもある様子。この環境をいかに制するかが、次のゲームの大きなポイントだろう。
現地日本人小学校の子供たち70人との記念撮影の後、選手たちはトレーニングに入った。前日欠席した金崎夢生(鹿島アントラーズ)と清武弘嗣(ハノーファー)も合流。この日もシンガポール戦先発組、控え組、GKの3グループに分かれて練習が進んだ。先発組は軽いランニングからボール回しなどを行ったが、走りの途中で金崎が離脱。右太もも打撲の状態が思わしくない模様で、次戦は欠場濃厚という。控え組の方は負荷の高い走り、アップの後、ボール回し、5対6のゲーム形式を消化。このメニューでは岡崎慎司(レスター)、香川真司(ドルトムント)、宇佐美貴史(ガンバ大阪)がずっと攻撃側に入っていた。この3人が先発することになりそうだ。
そんな中、ボランチも入れ替わる可能性が非常に高いポジション。シンガポール戦では長谷部誠(フランクフルト)と柏木陽介(浦和レッズ)のコンビで戦い、小気味いいパス交換からいいリズムを作り出した。特に中盤を落ち着かせた柏木の存在感は際立っており、同じポジションを争う山口蛍(セレッソ大阪)と遠藤航(湘南ベルマーレ)は大きな刺激を受けたようだ。
「相手があれだけ引いていたし、陽介君の特徴がまさしくあそこ(パス出し)にあると思う。あれを僕に求められても自分の特徴は違うんで仕方ないとは思いますけど、自分もああいう役割はやっていかなくちゃいけないと思う。これからもう1個上に上がっていくためにまさに今、何をやるのかというのが試されてるかなとは思います」と山口が神妙な面持ちで言えば、遠藤も「陽介君の特徴はタテにつけることだったり、攻撃に絡む部分だと思う。守備でも切り替えの部分もしっかりやっていたので、これからボランチは攻守にわたって活躍できないとポジションを勝ち取るのは難しいと。自分もディフェンスの1対1だったり、そういうよさは自信を持って出しつつも、攻撃に絡む回数を増やして、もっと点に絡むようなプレーができるようになれば成長していけるのかなと思いました」と率直な感想を口にしていた。
2人はともにデュエル(局面の争い)には絶対的な強さを発揮する選手だが、攻撃の起点という意味では確かに物足りないところがある。特に山口は2014年ブラジル・ワールドカップ経験者として、その部分をより前面に押し出していく必要あるだろう。9月の埼玉スタジアム2002でのカンボジア戦の時も、トップ下の香川に「自分が左に流れるからあまり前に上がらないでほしい」と言われ、サポートに徹していたが、そういう受け身のスタンスを改める時期に来ている。それは本人も強く感じている部分だ。
「あの試合の後、真司君も『上がってきてフォローしてほしい』と言われたし。もし一緒に出ることがあれば、フォローの仕方も考えていきたいなと思います。監督からも守備はもちろんのこと、攻撃の部分もより求められている。そこは出していきたいと思います」と山口は自らアクションの起こせるボランチへの転換を期しているという。
山口と遠藤がゲームメークの部分で力強さを発揮してくれれば、日本代表のボランチの選択肢は確実に広がる。そういう状況になれば最終予選も余裕をもって戦えるだろう。両選手は次戦・カンボジア戦のどこかで出番を与えられると見られるだけに、ハリルホジッチ監督を唸らせるほどの大きなポテンシャルを示さなければならない。彼ら2人が大きなインパクトを残した8月の東アジアカップ・中国戦(武漢)の再現を見せて、チームを圧勝へと導いてほしいものだ。
文=元川悦子
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By 元川悦子