ゴールを喜ぶ日本代表の選手たち [写真]=兼子愼一郎
2018 FIFAワールドカップロシア アジア2次予選が17日に行われ、日本代表は敵地でカンボジア代表と対戦した。
日本は12日に行われた同予選のシンガポール代表戦で3-0の快勝を収め、グループEで首位に返り咲いた。対するカンボジアは6戦全敗、得点わずかに1で最下位に沈んでいる。
これが年内最終戦となる日本の先発メンバーは、前の試合から8名が入れ替わった。GKは西川周作、最終ラインは右からDF長友佑都、DF吉田麻也、DF槙野智章、DF藤春廣輝を起用。ボランチにMF遠藤航とMF山口蛍を配置し、トップ下にMF香川真司が入った。最前線は右からFW原口元気、FW岡崎慎司、FW宇佐美貴史がスタメンに名を連ねた。A代表初先発が期待されていたFW南野拓実はベンチスタートとなっている。
ファーストシュートは日本。8分、香川が蹴った右CKに槙野が頭で合わせたが、シュートはGKにキャッチされた。続く11分には、右サイドの長友が前線にロングボールを送ると、エリア内でうまくコントロールした岡崎がDFをかわしてシュートに持ち込む。さらにこぼれ球に詰めた原口が左足で狙ったが、DFにブロックされ先制点とはならない。
ボールを支配する日本は16分、山口からの縦パスをエリア手前左で受けた香川が素早い反転から右足のシュートにつなげたが、枠の左に逸れた。対するカンボジアも20分にチャンスを作る。カウンターで前線に抜け出したクオン・ラボラヴィーがドリブルでエリア内右まで持ち上がり、そのまま右足でシュートを狙ったが、これはゴール右に外れた。
攻撃が停滞していた日本は43分、左サイド高い位置でボールを受けた原口がカットインから左足を振り抜いたが、DFに当たったシュートは大きく枠を外れた。さらに前半アディショナルタイム、香川が浮き球のスルーパスをエリア内左に送ると、走り込んだ藤春が左足ダイレクトで合わせたが、これは左ポストに阻まれてしまい、試合は0-0のまま前半を折り返す。
ハーフタイムに遠藤を下げて柏木陽介を投入した日本は後半開始早々の47分にビッグチャンスを掴む。柏木からのロングパスを岡崎が頭で折り返すと、エリア内で香川が倒されPKを獲得。ところが、キッカーを務めた岡崎がゴール右下を狙ったシュートはGKに完全に読まれ、キャッチされてしまった。
それでも直後の51分、日本が先制点を奪う。エリア手前右寄りの位置で得たFKを柏木が左足でゴール前に送ると、岡崎と競り合ったラボラヴィーの頭に当たったボールがゴールに吸い込まれ、オウンゴールとなった。
リードを得た日本は62分に2人目の選手交代。宇佐美に代えて本田圭佑をピッチに送り出す。本田は右サイドに入り、原口がポジションを左に移した。
終盤に差し掛かり81分、香川が落としたボールを柏木がミドルレンジから左足ダイレクトで狙ったが、GKが好セーブを見せる。86分にはゴール前の本田にシュートチャンスが訪れたが、ここもGKに阻まれた。この直後、日本は岡崎との交代で南野を投入し、交代カードを使い切る。すると88分、左サイドからのクロスボールが流れたところをファーサイドの南野が左足ハーフボレーで叩く。しかしこのシュートはDFにブロックされてしまった。
待望の追加点が生まれたのは90分。藤春が左サイドから上げたクロスに本田が頭で合わせネットを揺らした。本田のW杯予選5試合連続ゴールでリードを広げると、試合はこのまま終了。日本が2-0でカンボジアを下し、年内最終戦を勝利で締めくくるとともに、予選6試合連続無失点の新記録を達成した。
これで2次予選のアウェーゲームをすべて消化した日本は、2016年3月24日にアフガニスタン代表、同29日にシリア代表と埼玉スタジアム2002で対戦する。
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By サッカーキング編集部
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