U-18フットサル日本代表候補の大阪合宿2日目のトレーニングは、小森隆弘監督の「メリークリスマス!」の挨拶とともにスタートした。茨城合宿の際は、村岡誠フィジカルコーチが、フットサル選手に必要なフィジカルトレーニングメニューを紹介した。しかし、来年のU-20AFCフットサル選手権予選の直前まで、このチームの活動がなくなるため、よりピッチ内で起こる事象の確認に時間が割かれていた。
24日、午前10時15分に岸和田総合体育館に集まった選手たちは、ストレッチ、ハードルとコーンを使ったメニューで体を動かし、ボールを使ったウォーミングアップメニューを行った。まず全員がピッチ全面に散らばり、自由に動きながらパス交換をする。
続いて、負傷で別メニューのFP清水和也(フウガドールすみだ)、FP高橋響(帝京長岡高校)を除く16選手を2つのグループに分けてポゼッションゲームを行った。この練習を前に一方のチームには赤、もう一方のチームには黄のビブスを渡しておき、パスを出した選手はビブスを床に落とす。先に全員がビブスを床に落としたチームが勝つルールだった。ただし、パスを回している途中で相手にボールを奪われたら、ビブスを拾わなくてはいけない。また、ビブスを持っていない状態では、守備ができないというルールが付け加えられていた。このメニューを15分やってから、本格的なトレーニングに入っていった。
まずは前日に行ったパラレラ、アラコルタ、スイッチ、ブロック、ピサーダ、ディアゴナルの6つの形からのシュート練習を5分間行い、休憩を挟んでFPを3つのグループに分けて、4人が横一列になってボールを回すクワトロという戦術の動き方を確認した。小森監督からは、ピッチの左右に2人ずついるように意識すること、一度動いてからボールが出てこなかったときはすぐに動きなおすこと、そしてパラレラやダイアゴナルの動きをこの中に織り混ぜていくことが伝えられた。また、選手個々の特徴を把握できるように、組み合わせに変化をつけながら、約30分クアトロの動きを確認した。
この後、FPはCK時の攻め方が教えられた。キッカー以外の3選手が横一列に並ぶ「横3」と、2人の選手がファーサイドに斜めに並ぶ「斜め」というスタートポジションの取り方や、フィニッシュへのつなげ方を学んだ。CKの形を確認してから、FPは村岡フィジカルコーチに体幹トレーニングをするうえでの正しい姿勢を教わり、GK3選手は、小森監督の指導の下、GK用の練習をこなして2時間強の午前練習は終了した。
17時45分からは午後練習が行われ、ストレッチ、14対2の鳥かごの後、チームを2つに分けてシュートはヘディングシュートのみの8対8のゲーム(ぺラドン)を行った。ここではFP脇山蓮(名古屋オーシャンズU-18)がハットトリックの大活躍で存在感を示す。
アップ終了後は、13人のFPを3つのグループに分けて、ボールポゼッションの仕方を確認しつつ、プレスに来たときにどうやって背後を取っていくかを実践した。その際のグループ分けは、以下の通り。
黄 浅井拓(エスパッソU-18)、植松晃都(湘南ベルマーレ)、脇山蓮、山桐正護(マリオフットサルスクール)、松原友博(名古屋オーシャンズU-18)
赤 米田圭孝(多摩大学)、松野史靖(北海道釧路北陽高校)、金須恭弥(FC聖和)、宇田川雄翔(エスパッソU-18)
灰 二井岡嵩登(クラーク記念国際高校)、津波岳斗(読谷高校)、宇田川幸輝(エスパッソU-18)、原島凌也(SC聖和)
さらに、GKも加えて紅白戦を行ったが、2本目の途中で施設の利用時間が過ぎてしまい、急きょ、練習は打ち切られることとなった。なお、紅白戦のグループ分けは以下の通り。
赤 松野史靖、金須恭弥、松原友博、宇田川雄翔、伊奈野慎(バルドラール浦安セグンド)
灰 二井岡嵩登、津波岳斗、宇田川幸輝、原島凌也、阿部寛大(聖和学園高校フットサル部)
黄 浅井拓、脇山蓮、植松晃都、山桐正護、山田正剛(府中アスレティックFC)
U-18フットサル日本代表候補は、25日の午前中にも大阪トレーニングキャンプの集大成となる紅白戦を行い、年内の活動を終了する。
文・写真=河合拓
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By 河合拓