日本代表を指揮するハリルホジッチ監督。W杯アジア最終予選へ臨む [写真]=Getty Images
日本代表は29日に行われた2018 FIFAワールドカップロシア アジア2次予選最終節でシリアと対戦し、ホームの埼玉スタジアム2002で5-0と大勝。同予選8試合を無失点で終え、見事にグループE首位通過を果たした。
その他の組ではサウジアラビア、オーストラリア、カタール、イラン、タイ、韓国、ウズベキスタンが首位通過。UAE、中国、イラン、シリアを含めた全12カ国がアジア3次予選(最終予選)に駒を進めた。なお、最終予選の抽選会は4月12日にクアラルンプール(マレーシア)で行われる。ポッド分けはFIFAランキングに基づいて振り分けられる予定で、日本は韓国とともに第2シードになることが予想されている。これにより、日本と韓国が同組に入る可能性は低くなった。
日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督は30日、最終予選の組み合わせについて「韓国を避けられるのはいいこと」と、率直な気持ちを吐露。「韓国は最近進化している。選手の多くがヨーロッパのトップリーグでプレーしています。ブンデスリーガでアウクスブルクの選手(FWク・ジャチョル)がハットトリックを決めていましたね。とても強いチームではあるから、避けられて嬉しいのは正直な気持ちだ」と続け、韓国代表のレベルの高さを認めた。
それでも、最終予選については「銀座で散歩をするような楽な挑戦ではない。強いチームはたくさんあるし、厳しい挑戦が残っている」と、独特の言い回しで表現。「我々はまだまだチームのレベルを高めることができる。昨日の試合は、時にはバルセロナを連想させるような局面もあったけど、良くなかった場面も多かったね。シリアが3回、決定的なチャンスを作った。シリアでなければ3点取られている。決して私は満足していない。もっともっとうまくなれる」と、前日の試合を振り返りながら改善点を口にした。
大勝したシリア戦から一夜明けて、街で会ったファンから温かいメッセージを受け取ったというハリルホジッチ監督。だが、最終予選に向けてより一層、気を引き締める。「本当にサポーターが喜んでくれてなによりです。ただ、私は監督だからあぐらをかくことはできず、現実を見なければいけない。昨日の試合は決して全てが良かったとはいえない。それでも、失点せずに試合を運べたのは大きいし、それは1つのテーマだった。最後に相手のシュートを防いだ、終盤の長谷部のスライディング。あれは我々のチームスピリットを体現していたと思うので、昨日の良い内容を糧に進化していきたい」と、次なる戦いに向けてさらなる成長を誓った。
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By サッカーキング編集部
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