矢島の豪快弾2発&富樫のループ弾…U23日本、“仮想ナイジェリア”に3発快勝

矢島慎也

開始15分で2ゴールを挙げたMF矢島慎也(右)[写真]=浦正弘

「MS&ADカップ 2016 〜九州 熊本震災復興支援チャリティーマッチ がんばるばい熊本〜」が11日に佐賀県鳥栖市のベストアメニティスタジアムで開催され、U-23日本代表とガーナ代表が対戦した。

 開幕まで3カ月を切ったリオデジャネイロ・オリンピック。本大会の初戦でナイジェリアと対戦する日本は、手倉森誠監督も「ナイジェリアを想定するにふさわしいチーム」という同じアフリカ勢のガーナA代表(国内組)を迎えて強化試合に臨む。なお、今試合はチャリティーマッチとして、収益のすべてが義援金として熊本県義援口座とサッカーファミリー復興支援金口座に寄付される。

 日本の先発は、手倉森監督が6日のメンバー発表時に宣言した通りの「4−4−2」で、キャプテンは熊本出身の植田直通が務める。GKは櫛引政敏、DFは左サイドバックに亀川諒史、右サイドバックに伊東幸敏が入り、センターバックは奈良竜樹が植田とコンビを組む。中盤には大島僚太、橋本拳人、矢島慎也、野津田岳人が名を連ね、2トップは富樫敬真と浅野拓磨が入った。

 試合は11分、日本が先制に成功する。大島がペナルティエリア手前中央でこぼれ球に反応し、そのまま左サイドへ横パス。エリア内左隅の矢島が、ダイレクトで右足を振り抜くと、シュートは相手GKの頭上を越えてゴール右隅に決まった。

 幸先良いスタートを切った日本は15分に追加点を挙げる。、右サイドの伊東がクロスを供給。ファーサイドでフリーの矢島が落ち着いて右足ボレーでゴールネットを揺らした。

 さらに30分、浅野のパスをエリア内中央で受けた富樫が、飛び出たGKを見て冷静にループシュートをゴール左隅に沈めた。日本は3点リードで前半を折り返す。

 日本はGK櫛引、奈良、橋本、浅野を下げて、GK杉本大地、DF岩波拓也、MF井手口陽介、FW金森健志を入れて後半を迎える。さらに58分、大島に代えてMF前田直輝を投入。矢島がボランチに入り、前田が右サイドハーフに入った。

 日本は71分、左サイドの亀川からのクロスを、エリア内中央の富樫が胸で落とす。そのボールをエリア手前中央の前田が左足ボレーで合わせるが、シュートはわずかにクロスバー上に外れた。79分には、金森の右サイドからのクロスに、ファーサイドへ走り込んだ野津田が左足でボレーシュートを放つが、枠を捉えられなかった。直後の80分、植田が相手との接触で頭から流血。一時的にピッチを出たが、2分後に頭にテーピングを巻いて戻った。

 試合はこのままタイムアップ。日本は“仮想ナイジェリア”のガーナとの一戦で3-0の快勝を収めた。

 U-23日本代表は、18日に開幕するトゥーロン国際大会に参戦。21日にパラグアイ、23日にポルトガル、25日にギニア、27日にイングランドと対戦する。

【スコア】
U-23日本代表 3-0 ガーナ代表

【得点者】
1-0 11分 矢島慎也(日本)
2-0 15分 矢島慎也(日本)
3-0 30分 富樫敬真(日本)

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