合宿に合流した本田。トレーニング後には代表初招集の小林祐希について語った
6月3日と7日のキリンカップ(豊田・吹田)に向け、24日から行われている日本代表欧州組の強化合宿が4日目を迎えた。27日はまず10時過ぎから2時間の午前練習を実施。激しい暴風雨の中、川島永嗣(ダンディー・ユナイテッド)、長友佑都(インテル)、吉田麻也(サウサンプトン)、清武弘嗣、酒井宏樹(ともにハノーファー)、酒井高徳(ハンブルガーSV)、原口元気(ヘルタ・ベルリン)、岡崎慎司(レスター)の8人と、リハビリ中の山口蛍(ハノーファー)、内田篤人(シャルケ)、武藤嘉紀(マインツ)の合計11人が参加した。初日から参加している長友、吉田らとリハビリ組の山口はダッシュやジャンプなどアジリティを高めるメニュー、4対4のミニゲームなどをこなし、途中合流の原口と岡崎は走力強化に努めた。内田と武藤は最後に軽くピッチに姿を現しただけだった。
17時すぎからの午後練習はここまでの負荷を考え、午前組では原口と岡崎だけが参加。それ以外はオフとなった。加えて本田圭佑(ミラン)と香川真司(ドルトムント)、トゥーロン国際大会から帰国後、直行してきた浅野拓磨(サンフレッチェ広島)の3人が新たに合流。チームに新たな緊張感が漂った。原口と岡崎はボールコントロール練習中心、残り3人は走りメインだったが、本田と香川は最後にサッカーバレーで真っ向勝負するという注目の出来事があった。5分×2本の戦いで1本目が2タッチ、2本目が1タッチで相手コートに返すというルールだったが、両足と頭を巧みに使い分ける香川が2本連勝。負けず嫌いの本田は悔しさをのぞかせた。
その本田だが、練習後の取材対応では終始饒舌で、代表の若返りについて熱っぽく持論を展開した。「今の若手はうまい選手は本当にいる。でも、どうしてもいい子なんですよ。みんないい子で、好きだし、かわいいし、話していて楽しいのでいいんですけど。なんかね…。もっとできるのにそのハートじゃもったいないという感覚を感じます。今の若い世代には挫折を乗り越えるハートが伴っていないんですよ」とメンタル的な物足りなさを指摘。自分たち主力を脅かす強烈なインパクトのある若手が出てこないことに危機感を募らせたのだ。
そんな中、本田は今回、日本代表初招集された小林祐希(ジュビロ磐田)への期待を口にした。
「実は一度、ミラノで食事したことがあって、その時は初対面だったんですけど、すごく自信があるし、何も恐れずにしっかりと発言するって意味で、少し自分の若い頃とだぶる部分も(笑)。貴史(宇佐美=ガンバ大阪)の世代なのかな…。ということは僕らのあの時よりも全然うまいと思う。そこに、そういうメンタルが伴った選手が現れたってことなんで、すごく期待してますけどね」と本田は自分より6つ年下のレフティの出現に目を輝かせたのだ。
2007年に代表合宿に初めて呼ばれ、2008年に初キャップを飾った頃の本田も、20歳そこそことは思えないほど自分自身の考えをハッキリと口にする選手だった。2009年9月のオランダ戦(エンスヘーデ)では当時、絶対的エースだった中村俊輔(横浜F・マリノス)に「FKを譲ってほしい」と大胆要求したエピソードは有名だ。その時は中村俊輔に一蹴され、本田はFKを蹴らせてもらえなかったが、仮に小林祐希が同じ要求を口にしてきたら前向きに話し合う意向を彼自身は持っているという。
「それはもちろん、うまければ蹴ればいいし。決めれるなら、決めてほしい。それは全然、僕はフラットに考えている。状況に応じて、自分も自信があったら蹴りたいって言うし、それは今までと同じスタンスですけどね」と本田は涼しい顔で語っていた。むしろ彼としては、そのくらい主張する若者が出てくればいいと考えているに違いない。
小林祐希本人は将来的にはエースナンバー10を背負いたいという意向を持っていると言われていて、確かに他の若い世代とは違った個性を持った選手。そういう異種独特のメンタリティがあるから、かつての日本のエースナンバー10・名波浩監督にも重用されているのだろう。その若武者と本田が同じピッチに立つことになれば、日本代表には新たな化学変化が起きるかもしれない。そういう意味で2人のレフティの競演は非常に楽しみ。そこは今回のキリンカップの大きな見どころになりそうだ。
文=元川悦子
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By 元川悦子