浅野が適応力を発揮? ハリルの無茶ぶりに“テグさん”のモノマネで応える

欧州組と初対面の浅野。昨晩の食事時、一人ひとりに挨拶をして回ったという

 FW浅野拓磨(サンフレッチェ広島)が“即興芸”でインパクトを残した。

 トゥーロン国際大会に出場していたU-23日本代表から途中離脱し、27日にA代表に合流した浅野。練習後に「今日の夜、行事があるのか分からないけれど『歌を歌えよ』と言われました」と語っていた通り、同日夜の食事会場でヴァイッド・ハリルホジッチ監督に一発芸を要求された。

 チームスタッフの誕生日を祝福している中、椅子を持ち出したハリルホジッチ監督から「何かやれ。ここに乗れ」との指令を受ける。指揮官の無茶ぶりに浅野が選択したのは、U-23日本代表を率いる手倉森誠監督のモノマネだった。「準備していなかったんで、テグさんのモノマネにしました。喋り方やセリフを覚えて。ミーティング中の『これ、使えるなあ』というやつを(笑)」。FW本田圭佑(ミラン/イタリア)やMF香川真司(ドルトムント/ドイツ)ら海外組の前で堂々と即興モノマネをやり切り、その強心臓ぶりを示した。

 浅野は「失笑でした。そんなにウケていなかった」と謙遜したが、FW岡崎慎司(レスター/イングランド)は「全然、面白かったですよ」と振り返る。「なんか、新しいというか。一見そういうキャラじゃなさそうなのに。五輪代表では結構やってる感じがしたので、今後はそういうところを引き出していけたらいいですね」。A代表の“洗礼”に即興芸で応え、周囲を驚かせた浅野は「槙野(智章/浦和レッズ)は勢いだけど、(浅野は)どっちかと言うと技術派という感じ(笑)。割と作り込んでいた」とチームの“いじられキャラ”である先輩・岡崎からお褒めの言葉(?)をもらった。

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