U-23ブラジル代表との対戦へ抱負を語った遠藤航 [写真]=三浦誠
相手にとって不足なし。本大会前の腕試しに、これ以上ない相手が決まった。
リオデジャネイロ・オリンピックに臨むU-23日本代表が大会開幕に向けた最終調整の相手に選んだのは、ネイマール(バルセロナ)をオーバーエイジ枠で出場させるなど、自国開催での五輪で必勝を期している“サッカー王国”だった。7月21日からブラジル国内で合宿をスタートさせるU-23日本代表は、大会開幕まで5日前に迫った同30日にブラジルがキャンプを張るゴイアス州ゴイアニアに赴いてU-23ブラジル代表と対戦することになった。
愛知県内でキリンカップサッカー2016の日本代表合宿に帯同している日本サッカー協会の霜田正浩ナショナルチームダイレクター(NTD)は、「ちょうどブラジルもキャンプ地に来てもらえる対戦相手を探していた。勝ち進めば準々決勝で対戦する可能性があるが、準備段階でブラジルと戦えることで(U-23日本代表の)手倉森誠監督も『いいテストができる』と話していたので、ぜひやりましょうという流れになった。ブラジル側とも『お互いにいい準備をして初戦を迎えましょう』という話で、交渉はスムーズに進みました」とホストカントリーとの対戦に至った裏側を説明した。
本大会に向けた最終調整には、いろいろな考え方がある。格下相手に勝利することで勢いをつける方法を採る国もある中、手倉森ジャパンは優勝が義務付けられた開催国ブラジルとの対戦を選択した。この理由を霜田NTDはこう説明する。
「(最後のトレーニングマッチで)自信をつけられる格下を相手にしたい監督もいれば、そうでない人もいる。手倉森監督はそこでの勝敗は問わず、代表にとってのいいテストになることを望んでいた。いろいろな選手を試したり、緊張感のある試合経験を積むためのいい相手が見つかった。現地のクラブチームと練習試合をするよりも緊張感があって、開幕前のムード作りやコンディション調整も含めていい準備になる。彼らは2014年のブラジル・ワールドカップで勝てなかったので、本当に今回のリオ五輪に懸けていることはこちらもよく理解している。そういった相手に対して僕らが何をできるのか。それにホストカントリーの国がどんな戦いをするのかも知る必要がある。逆に4年後は僕らがその立場になるわけですから」
日本代表の練習後にブラジルとの対戦について聞かれたU-23日本代表キャプテンの遠藤航(浦和レッズ)は、報道陣からの質問でブラジルとの対戦を知った模様。その報に彼自身は「しっかりメンバーに入ってから」と前置きしながら、「強いチームとやっておいたほうがいいし、ブラジルも開幕前に負けられない状況だと思う。それなりに力を発揮してくるはずなので、そういう相手に対して僕らもしっかり対抗して、いい試合をして、本大会に臨めれば」とブラジル戦に向けての胸中を明かした。
ネイマールには日本代表も煮え湯を飲まされている。2014年10月にシンガポールで行われたブラジルとの国際親善試合で彼一人に4ゴールを決められて大敗。手倉森ジャパンでボランチ起用が濃厚な遠藤としてもネイマールとマッチアップするシーンが想定できるだけに「楽しみです」と対戦に思いを馳せた一方で「独特なボールの持ち方をする。(シンガポールで対戦した日本代表のチームメートに)話を聞けたら」とここからイメージを膨らませていく構えだ。
最終予選前の下馬評を覆してリオ五輪行きを決め、その勢いでアジアを制したU-23日本代表。チーム一丸となって結果を残してきた彼らの中にあったのは、反骨心とリバウンドメンタリティに他ならない。リオ行きの切符を手にしてから約4カ月。ケガ人続出の報が本大会に向けた不安材料でもあるが、こういった状況で一つになれるのも彼らの強みでもあるはず。ブラジル戦でいかなる結果が出たとしても、それを前向きなパワーに変える力を持ち合わせるのが手倉森ジャパンの良さでもある。自国での金メダル獲得を狙うブラジルは、U-23日本代表にとって最高のスパーリングパートナーとなるはずだ。
文=青山知雄
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