『サッカーキング』の取材に応じた前園真聖さん [写真]=野口岳彦
8月に開幕するリオデジャネイロ・オリンピックでは男子サッカーにおいて日本代表が6大会連続で出場する。連続出場の最初の大会となった1996年のアトランタ五輪からは20年が経過した。そのアトランタ五輪では日本がブラジルを相手に勝利する“マイアミの奇跡”を成し遂げたが、『サッカーキング』では、アトランタ五輪で日本代表の主将であった前園真聖氏に、リオ五輪での展望を聞いた。
「本大会で勝ちに行くのであれば、オーバーエイジ3人を入れることも踏まえて、どうチーム作りをするのか。予選のメンバーのままではかなり厳しいと言わざるを得ないですね」と話す前園氏。日本サッカー協会はオーバーエイジを招集する意向を示しているが、「経験を得るのではなく、何が何でも勝ちに行くやり方が必要だと思っています。経験を得るために五輪に参加するという目的であれば、オーバーエイジは要りません」と断言し、「ブラジルなどは本気でメダルを取りに来るわけですから。中途半端にせず、はっきりとした目的を持って出場してほしいですね」と、チームとしての大会への臨み方の重要性を説いている。
また今年はサッカー史に残る名選手である元アルゼンチン代表MFディエゴ・マラドーナが、大活躍を見せた1986年のメキシコ・ワールドカップから今年で30年が経過する。
『サッカーキング』では節目の年を迎えるにあたり、マラドーナにゆかりのある様々な人物に、マラドーナを語ってもらう連載企画をスタート。『キャプテン翼』作者・高橋陽一先生に続く第2回として、幼少期からマラドーナへの強い憧れを持っているという前園氏にその理由についても聞いた。
小学生時代から、マラドーナのドリブルの虜になったという前園氏。「他のサッカー選手とちょっと違うように見えたんです。ボールタッチとか、足に吸い付いている感じとか。独特のリズムがあって。今はそんな選手はあまり見ないですね。あと、子どもの頃っていうのは、ボールを持って、ドリブルで何人も抜いていくことがカッコいいんですよね。だからこそ憧れました」と、幼心に衝撃的だったと語る。
「足に吸い付いている」とマラドーナのドリブルを称した前園氏は、「『この選手を見たい』『お金を払っていい』と純粋に思わせてくれた選手は、マラドーナでした」と続ける。歴代の名選手たちと比べられる存在でもあるが、「マラドーナほど心が揺さぶられたわけではなかったです」と、マラドーナへの心酔ぶりを明かしてくれた。
インタビューでは他にもマラドーナに憧れた鹿児島での少年時代の練習法や、リオネル・メッシのプレーについて、リオ五輪同様、今夏に開催されるコパ・アメリカ・センテナリオのことについてなども聞いている。
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By サッカーキング編集部
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