昨年4月、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督が選手の体脂肪率について言及したのは記憶に新しい。
「体脂肪の多さは準備ができていない証拠」と指摘し、選手に体調管理をするよう求めたのだ。
この記者会見のなかでハリルホジッチ監督が例に挙げたのが宇佐美貴史(アウクスブルク)だった。ハリルホジッチ監督によれば当時の宇佐美の体脂肪は14.1パーセントであり、「多くのことを変えないといけない」とコメント。
また、11.5パーセント以上の体脂肪を記録した選手が13人もいることが判明し、理想は9から10パーセントであることを明かしていた。
その宇佐美は今夏アウクスブルクへと移籍したが、ドイツへの出発時にインスタグラムである写真を投稿した。
羽田空港からミュンヘンへと向かう際に撮影された写真には、食事を済ませた直後の宇佐美が写っている。そしてキャプションには、「#空港のカフェ #グルテンフリーを始めたもんで #たべれるものがありませんでした。笑」と記している。
宇佐美は今回の渡独を期に「グルテンフリー」という食事生活を始めたようだ。
グルテンフリーとは、主に小麦や大麦などの穀物に含まれるたんぱく質「グルテン」を摂取しないことで健康を維持したりダイエットを促す食事方法。こうした成分には食欲を促進させる働きがあり、また血糖値が急上昇することで結果的に太りやすくなるという。
一般的にグルテンは、パンやうどん、ピザやパスタなど日本人の食生生活と関係が深い料理に含まれている。
そのためかなりの食事制限を強いられることとなるが、宇佐美はドイツで体調維持のために新たなチャレンジをしているようだ。ちなみに、欧米は食への健康意識が高く、「グルテンフリー」と書かれた食材も多いという。
そして、このグルテンフリー生活を始めたのは宇佐美だけではなかった。
今夏、ハノーファーからマルセイユへ移籍した酒井宏樹も、自身のインスタグラムで写真を投稿。毎日訪れているという日本食レストランの一品を紹介した。
酒井によればここは「グルテンフリー、BIO食品をわざわざ提供してくれるお店」だという。ちなみに、酒井が紹介している「BIO食品」とは、健康や安全性を重視し、有機栽培などで作られた農作物や加工品、家畜のことである。
酒井も宇佐美同様、食生活に気をつけているようだ。
(記事提供:Qoly)