矢島慎也も『マジスタ』を愛する一人だ。高校時代に『CTR360』と出会い、現在はモデルチェンジした『マジスタ』を着用。そして、この夏は最新作を連れてリオデジャネイロへと乗り込む。
ボランチと2列目をこなすユーティリティプレーヤーは、時に変幻自在のパスで相手をいなし、時に相手の息の根を止めるような鋭いパスを放つ。“フィット感”と“安定感”がなければ正確なボールコントロールは実現できない。そのプレーを可能にしているのが『マジスタ』シリーズ。世界に挑む矢島がその魅力を語る。
――『マジスタ 2』はアッパー部分の凹凸が印象的です。
矢島慎也(以下、矢島)最初に手にしたときは「なんだ、これ?」と思いましたね。こういうデザインは初めてです。
――履き心地はいかがでしょう。
矢島 軽くて、蹴りやすいですよ。これ(凹凸)のおかげかもしれませんね。
――今回のマジスタは、ボールタッチで足の感度の高い部分、ボールコントロールで有効に使われている部分やボールをさばく部分をヒートマップで表現したデザインに仕上がっています。矢島選手はボランチと2列目でボールコントロールの使い分けを意識しますか?
矢島 ボランチのほうがよりパスを使い分けるイメージです。パスの緩急を意識したり、浮き球のパスを入れたり。僕は、ピンク色が濃くなっているアウトサイドの部分で蹴る練習もしています。
――ブラジルを連想させる鮮やかなカラーです。
矢島 かっこいいですよね。これならブラジルのピッチでも目立つだろうし、やっぱり派手な色がいいですよ。
――マジスタのお気に入りポイントを教えてください。
矢島 僕は高校生のときからCTR360(後継の新モデルがマジスタ)を愛用しているので、履き慣れていますし、親しみを持っています。もうこのスパイク以外は履けないですね(笑)。僕は締め付ける感覚があまり好きではないので、紐を緩めに調整してゆったりと履くタイプなんですけど、それでもしっかりと足にフィットしてくれます。あとは、この軽さ。軽すぎず、重すぎず、僕のプレーを引き出してくれるちょうどいい重さなんですよ。好きな選手が履いていることも気に入っている理由の一つです。マジスタはバルセロナのアンドレス・イニエスタやセルヒオ・ブスケツも履いています。でも、ブスケツは違うカラーを履いてオリジナリティを出してくるんですよね(笑)。
――マジスタを履いて出場した試合で、印象に残っているプレーはありますか?
矢島 (AFC U-23選手権)決勝の韓国戦で決めたアシストです。その直後にヘディングですけど自分でゴールを決めることもできました。少し古いタイプのマジスタだったんですけど、5月のガーナ戦でもゴールを決めることができたので、験を担いでフランスで開催された国際大会でも履きました。リオでも点に絡むプレーを見せたいですね。
手倉森誠監督の「“託す側”と“託される側”」という言葉を借りるならば、矢島は多くの思いを託された側の人間だ。プレッシャーがないと言えば嘘になる。だが、それ以上に「これから本番だな」という高揚感が身を包んでいる。新たな武器を手にした矢島慎也が、リオデジャネイロのピッチで輝きを放つ。
インタビュー・文=高尾太恵子
By サッカーキング編集部
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