得点を挙げ喜ぶリオ五輪ブラジル代表のメンバー [写真]=Getty Images
国際親善試合が30日にゴイアニアのセーハ・ドウラーダ・スタジアムで行われ、リオデジャネイロ・オリンピックブラジル代表とリオデジャネイロ・オリンピック日本代表が対戦した。
両国にとって本番前最後の実戦の場となったこの試合。ロジェリオ・ミカーリ監督のもと同国史上初の金メダルを目指すブラジルは、エースのネイマール(バルセロナ)をスタメン起用。他にも、DFマルキーニョス(パリ・サンジェルマン)、ラフィーニャ(バルセロナ)、FWガブリエウ・バルボーザ(サントス)、FWガブリエウ・ジェズス(パルメイラス)などが先発出場を果たした。
対する日本は、前日に手倉森誠監督が公言した通りのスタメン。GKは中村航輔(柏レイソル)、DFは室屋成(FC東京)、塩谷司(サンフレッチェ広島)、植田直通(鹿島アントラーズ)、藤春廣輝(ガンバ大阪)の4人が並んだ。中盤は遠藤航(浦和レッズ)、原川力(川崎フロンターレ)がボランチを組み、2列目に矢島慎也(ファジアーノ岡山)、中島翔哉(FC東京)、南野拓実(ザルツブルク)を起用。ワントップは興梠慎三(浦和レッズ)となった。
最初にチャンスを迎えたのはブラジル。18分、左サイドからのクロスをエリア内でトラップしたフェリペ・アンデルソンが右足でシュート。しかしこれはGK中村がファインセーブを見せ、ゴールを死守した。
さらに攻めたてるブラジルは20分、ガブリエウ・バルボーザとのパス交換で抜け出したガブリエウ・ジェズスが、GK中村との1対1を迎えるものの、このチャンスはシュートを枠へ飛ばせない。23分にはネイマールが左足でミドルシュートを打つが、これも得点には至らなかった。
33分、ついにブラジルが先制する。ハーフライン付近でボールを持ったガブリエウ・バルボーザが一気にドリブルで持ち運び、そのまま左足を振りぬく。するとこれがDF植田に当たり、シュートコースが変わると、ボールはそのままゴール右隅に吸い込まれた。
さらに41分、ブラジルはCKからマルキーニョスが頭で合わせ、追加点を挙げた。このままブラジルが2点リードでハーフタイムを迎える。防戦一方だった日本は、前半に流れの中からシュートを放つことができなかった。
後半開始とともに日本は櫛引政敏と大島僚太、浅野拓磨の3名を投入する。
52分、ブラジルがエリア内へ進入すると、パスをつなぎ最後はレナト・アウグストがフリーでシュート。しかしこれはクロスバーの上へ外れ、日本は相手のミスに救われた。
1点を返したい日本は56分、エリア左でボールを持った中島が、浅野とのパス交換からゴールを狙う。だがシュートは枠をとらえきれなかった。
59分、日本は藤春に代えて亀川諒史を投入。さらに、井手口陽介と岩波拓也もピッチへ送り込んだ。
その後は両者一進一退の攻防が続く。84分に日本は高い位置でボールを奪うと、亀川が中央へカットインし、右足でゴールを狙うが、ネットを揺らすことはできなかった。
最後まで3点目を狙うブラジルは後半アディショナルタイム、ネイマールがDFを背負いながらエリア内でボールを受け、反転してシュートを放つが、得点には至らなかった。
結局、試合はこのままタイムアップ。ブラジルが2ー0で日本を下した。
リオデジャネイロ・オリンピックの男子サッカーは4日に開幕を迎える。グループステージ第1節で、勝利したブラジルは南アフリカと、敗れた日本はナイジェリアと対戦する。
【スコア】
ブラジル代表 2ー0 日本代表
【得点者】
1-0 33分 ガブリエウ・バルボーザ(ブラジル)
2-0 41分 マルキーニョス(ブラジル)
By サッカーキング編集部
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