久保裕也の五輪招集問題、最終決定が再び先送りに [写真]=Getty Images
FW久保裕也(ヤング・ボーイズ)のリオデジャネイロ・オリンピック出場可否をめぐる問題の最終決定が再び持ち越しとなった。クラブ側が結論を出せなかったためで、日本サッカー協会(JFA)が決断を下すタイムリミットは現地時間2日の昼となった。
久保に関しては、7月26日にヤング・ボーイズの公式サイトで招集拒否が発表となり、JFAの霜田正浩ナショナルチームダイレクター(ND)が急きょスイスへ向かって直接交渉。“招集検討”段階まで差し戻すことに成功し、メールや電話で協力依頼を進めてきた。
ヤング・ボーイズは7月30日にスイス・スーパーリーグ第2節を終え、8月3日にはチャンピオンズリーグ予選3回戦セカンドレグに臨むことになっている。久保の合流時期はいずれかの試合後という形で調整されていたが、クラブ側は監督とコミュニケーションが取れていないことを理由に返答を先送りした。
当初は7月31日までに結論が出る予定だったが、ブラジル(マナウス)時間の8月1日朝6時(日本時間の1日19時)までにクラブ側から派遣可否と出場時の条件が届き、JFAで検討したうえで6時間後の12時(日本時間の2日1時)までに回答することになっていた。
しかし、ヤング・ボーイズ側が結論を出せず、決定は再び先送りとなった。JFAはすぐさまIOC(国際オリンピック委員会)とFIFA(国際サッカー連盟)に確認を取り、2日の昼までにメンバー変更の手続を行えば、4日のナイジェリア戦の24時間前に完了することを把握。よって、“久保問題”のタイムリミットは現地時間2日の昼となった。なお、クラブから協力が得られた場合でも、3日のCL予選3回戦終了後の移動となるため、久保はナイジェリア戦に出場することはできない。それでもチームは、背番号「11」をギリギリまで待つことに決めた。
そして、仮にヤング・ボーイズから返答が来なかった場合、もしくは決定の“再々持ち越し”を告げられた場合は、久保の五輪出場を断念して速やかにメンバー変更の手続を行うこととなる。
バックアップメンバーのFW鈴木武蔵、MF野津田岳人(ともにアルビレックス新潟)、DF中谷進之介(柏レイソル)の3名はすでにチームに合流。久保の出場が叶わなかった場合、上記3選手のいずれかが選出される予定となっている。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト