OAとして出場したロンドン五輪に出場した吉田麻也(中央)。キャプテンとしてチームを引っ張った [写真]=Getty Images
4日、サウサンプトンに所属する日本代表DF吉田麻也が自身の公式ブログ(http://lineblog.me/mayayoshida/)を更新し、リオデジャネイロ・オリンピックに臨む日本代表にエールを送った。
2008年の北京オリンピック、オーバーエイジとして参加した2012年のロンドン・オリンピックと2大会連続で出場した吉田。当時の写真など4枚とともに「Olympics」というタイトルで記事を更新した。
冒頭、「ブラジルの人聞こえますか?」とお決まりの挨拶。「いよいよリオ五輪ですね。僕も北京、ロンドンと2大会出場させてもらいました。僕にとって2つのオリンピックは全く違うものになりました」と、自身が経験した2つの五輪を振り返った。
「北京では最後の最後で滑り込みで代表に選出されるも出場は最後の1試合のみ。チームとしては全く結果を出せず気づけばあっという間に終わってしまったという感じでした。ただその1試合をきっかけに後にVVVフェンロに移籍することになりました」
北京五輪ではわずか1試合の出場だったが、これをきっかけに2009年にはA代表に初選出。同年12月、名古屋グランパスからVVVフェンロへの移籍が決定し、初の海外挑戦を果たした。
「そしてオーバーエイジとして挑んだロンドンではベスト4まで行きましたが未だに3位決定戦でメダルを取れなかったことは悔しさしかありません。北京では見えなかったオリンピックというものがロンドンではたくさん見ることができました。でも最後の最後に感じたのはオリンピックはメダル取るのと取らないとでは全く違うんだなということでもありました。ただ前回大会と違ってチームがとても成長してすごく良くなって行くのを感じたし何より楽しかったです」
吉田はロンドン五輪直後にサウサンプトン加入が決定した。その後は日本代表の主力に定着し、通算65試合出場9ゴールをマーク。2014年には初のワールドカップ出場も果たしている。
リオデジャネイロ・オリンピック日本代表は、現地時間の4日にナイジェリア代表との初戦を迎える。決勝まで勝ち残っても、このチームでやれるのは最大6試合。2度の五輪に違った立場で出場してきた吉田だからこそ、伝えたい思いがあるのだろう。
「つまり若い選手にとってこの大会は成長する大きなチャンスでありステップアップするために絶好の機会だということです。僕たちができなかったメダル獲得ももちろん勝ち上がって大会を楽しんでほしいなと思います。なによりアンダーカテゴリーでプレーするのはオリンピックが最後です。敗退=同世代の選手とプレーできないことを意味します。厳密には全員がA代表に入ればプレーできますがかなり難しいことです」
「ロンドン五輪が終わった後みんなにA代表で会おうと話しましたが、サッカーの面白いところで未だに予選敗退した北京世代がA代表には多く残っています。どう転ぶがわからないですが、今大会のメンバーには何より楽しんでほしいです。そのためには勝たなければいけません」
最後に「みんなで応援しましょう。頑張れ、日本代表!」と、若き日本代表に向けてエールを送った。
By サッカーキング編集部
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